ペット用のおもちゃにも安全基準を!2025年に世界的なペット製品安全基準が確立予定らしい
子どもの安全を守ることを目的に、多くの企業が採用している「おもちゃの安全基準」。国際的な規格設定機関「ASTMインターナショナル」でも。おもちゃの安全基準が定められており、世界中の製造業者、技術専門家に採用されている。
だが、これは人間用のおもちゃに限ってのもの。
では、ペット用おもちゃのについての安全基準はどうだろう。
犬用おもちゃにも安心安全を
世界初の安全基準、策定へ
日本には「一般社団法人日本ペット用品工業会」による独自の基準はあるものの、現在のところペット製品の世界的な安全基準というものは存在しない。
そんな現状を変えようと奮闘しているのが、ニューヨークを拠点に犬向けの製品、サービス、コンテンツを提供する「BARK」社。今年4月、犬のためのエアライン事業を開始したことでも話題になった会社だ。
先述したASTMインターナショナルの分科会である、「ASTM国際ペット製品安全分科会」の発足に伴い、世界初となる犬用おもちゃの安全基準を設定するべく、最新鋭の試験ラボでの実験を進めているらしい。
業界誌『Retail Dive』が報じたところによると、BARKのCEO兼共同創業者マット・ミーカー氏は「玩具の基準と試験所は始まりに過ぎない。当社は世界をすべての犬にとってより安全な場所にし、犬業界全体の安全基準を向上させることに尽力していく」と語っている。
ペットを家族としてより大切な存在とする昨今の動きのなかで、犬用おもちゃといえど、家族の一員として安心安全を守ろうとする同社の姿勢に、多くの共感の声が寄せられているというのも頷ける。
これからの時代、「安心安全」は人間のみならず共に暮らすペットたちにとってもスタンダートなっていくのかもしれない。なお、同社の広報担当者によると、ASTMによる最初のペット製品基準は、2025年初頭に発行されると予測しているようだ。