「10万円あったらどう投資する?」Z向けマネーリテラシー講座に潜入してみた

物価高に円安、なかなか上がらない賃金……。

多くの方が、将来のお金についての心配を抱えているのではないでしょうか。2023年には岸田首相が「貯蓄から投資へ」の方針を発表。今年1月には新NISA制度がスタートするなど、すべての人が資産形成を考えるべき時代にシフトしています。

去る7月27日(土)に都内で開催されたのは、マネーリテラシー講座「今日から実践!ワークショップで学ぶMONEY基礎講座」。まさにこれからの人生のために資産形成を考え始める若者たちが、「お金の基本」と「資産形成」について学ぶ様子をレポートします。

Z世代が学ぶ
「お金」の基礎知識

この日のメインスピーカーは、不動産ディベロッパーでありながらマネーリテラシーについての情報発信なども行う、株式会社インヴァランスの佐々木大さん。イベント前半では「お金の基礎知識」について、佐々木大さんから解説をいただきました。

 

佐々木さん:明治33年に発行された「100年定期預金」は、1円を預けると100年後に1万円になるというものです。当時の1円は、現在でいうと5000円ほどの価値です。さて、この「100年定期預金」を利用していたら、現在の価値はどれほどになっているでしょうか?

 

銀行に預けておくだけでお金が1万倍になる……?今では考えられないような話に、参加者たちも頭を悩ませている様子。

 

佐々木さん:1円が1万倍になるので、いま換金すればそのまま“1万円”。額面は1万倍ですが、価値は2倍。お金の価値というのは、時代によって変わるものなんです。

 

今まで深く考えることのなかった「お金」の話に、参加者たちも興味津々。

資産形成をロールプレイ
「10万円あったらどう投資する?」

イベント後半では「10万円あったらどう投資する?」をテーマに、チームに分かれてワークショップを実施しました。

「そもそもどんなものが投資対象になるのか?」を考えるブレストでは、トレーディングカードを挙げるチームも。皆さん自由な発想でお金の使い道を考えていきます。

ワークショップのあとは、佐々木さんから「投資の基本的な考え方」をレクチャー。「長期・分散・積立」という3つの基本がなぜ大切なのかを解説していきました。

自身のワークショップで足りなかった考え方を振り返りながら、参加者たちも熱心に耳を傾けます。

イベントの最後には、今後投資を始める方への心構えとして「自身に合った投資スタイルを見つけることが大切」とのメッセージも。

将来を見据えて資産形成をすることも大切ですが、ノーリスクの投資はありません。自身のライフスタイルやリスクの許容度をしっかりと考え、少額から投資できる制度なども活用しつつ、無理のない投資をすることが資産形成において大切です。

「投資は難しそうだから」と匙を投げていた方は、この機会に資産形成について考え始めてみてはいかがでしょうか。