Zは「推し」でストレス発散。世代別ストレス解消法を大解剖

Z世代向けの企画・マーケティングを行う「僕と私と株式会社」が、全国のZ世代・Y（ミレニアル）世代・X世代700人を対象に、ストレスに関する意識調査を実施した。

各世代、どんな悩みを抱え、ストレスを感じ、そしてどのように解消しているのか。それぞれストレスとの付き合い方にも違いがあらわれていて、実におもしろい。

そもそも、ストレスの原因はなんなのか？
全世代でもっとも回答が多かったのは「将来への不安」。Z世代で34.6％、Y世代で40.1％、X世代で45.0％という結果に。捉える“将来”は年代ごとに違いはあれど、総じて将来への不安がストレスの発端となっていることが窺える。これに続くのが「人間関係」、3番手に「経済的な不安」がストレスの原因として多い回答となった。

では、そうしたストレスをどのように発散・解消しているのか？各世代の回答第1位を見てみると、それぞれ固有のストレス解消方法があるようで……。

Z世代：音楽鑑賞（31.7％）
Y世代：運動（31.7%）
X世代：一人の時間を過ごす（37.8％）

ちなみに、Z世代の2位は「推し活（29.7％）」。Y世代は16.2%、X世代に至ってはわずか8.9%にとどまったなか、他2世代に対して圧倒的に高いというのも時代を象徴する回答と言えよう。

また、「推し活」とともにもうひとつ、ストレス解消方法として時代をあらわす回答がある。X世代の23.3%が「飲酒」と回答したのに対し、Z世代、Y世代ともに「飲酒」は一桁台にとどまった点も興味深い。ストレス発散にはお酒、というニーズ自体が過去のものになろうとしているのかもしれない。

ストレスの原因は同じであっても、その発散・解消方法には各世代が過ごしてきた生活環境や社会環境、そして価値観が色濃く反映されている。この先、ストレスとの付き合い方はより多様化していくに違いない。

調査概要

調査名：Z世代／ミレニアル世代／X世代に聞いた！ストレスに関する意識調査
対象条件：全国のZ世代（15～27歳）、Y世代（28～39歳）、X世代（45～59歳）男女
調査期間：2024年7月19～22日
調査方法：インターネットを利用したアンケート
調査有効回答数：700名（Z世代353名、ミレニアル世代167名、X世代180名）