ガレージでカヌーを作りあげる姿はDIY精神に溢れていた

ガレージでひとり、イチからカヌーをつくったのはオレゴン州のAdam Koekkoek。職人と見まごう仕上がりだが、彼の本職は高校のスクールカウンセラーらしい。

こんなって言ったら失礼だけど、カヌーをこしらえていくだけの動画だが、YouTube上で再生回数はすでに60万回を突破!

総製作時間800時間
カヌービルドの一部始終

祖父も父も、当たり前のように日曜大工するDIY一家に育ったAdam。大学生のときには、小さな木材会社でアルバイトをするなど、自らも木工に慣れ親しんできたそうだ。

冒頭はただの素人かと思いきや、作業を進むごとに目を離せなくなってしまった。以下動画より、抜粋して紹介。

何の変哲もない1枚の木板。まさか、カヌーのボディベースとなるになるとは…。

鉛筆を曲尺に沿わしてラインを引いていく。

このパーツは、フリーハンドでライン引き。手作り感がハンパない。

電ノコでラインに沿って切り落としていく。

グラインダーをかけて表面を整える。

バウ(船首)になる細かいパーツもDIYで。

加工しやすいよう、木材をお湯に浸す。それも浴槽の中で。

力をかけ過ぎると折れてしまうので、慎重に曲げていく。

バウからスターン(船尾)まで赤糸を張る。これが一定の高さを見極める目安になるそうだ。

ボディベースの上にボトム土台となる板を組み合わせる。この土台がボトムの形状を決めるから需要なパート。

木材を同じ長さ、厚さに加工。チェックは入念に。これがボトムになるパーツ。

パーツに木工ボンドをたらして、一本ずつ重ねていく。根気がいる作業だ。

もちろん、重ねる作業も手で行う。ボンドがはみ出る様子が、いかにもDIY。

ある程度重ねたらテープで固定。これを何度も繰り返していく。

サイドからボトムに木材を積み重ねていく。だんだんカヌーのカタチになってきた。

ボトムの片側ができた後は、もう片側を微調整しながら組み上げていく。

最後の1ピースを入れ込んで、ボトムの出来上がり。

バウの先端部分にステム(軸)を取りつける。お湯で変形させたのはこのため。

しっかりとネジで固定。

ネジ部分にキャップをつけてハンマーで叩いて、より強度をあげる。

グラインダーでボトム全体を磨いていく。

コーティングをするため、ファイバーグラスのクロスをかぶせる。

エポキシ樹脂を使ってコーティング。

表面をローラーで均等にならしていく。

カヌーをひっくり返して、今度は、内側にもグラスファイバーをかぶせる。

同様に、エポキシ樹脂を使ってコーティング。

ガンネル(船べり)を取りつけてカンナで調整。

この通り、シートも手作り。

ガンネル、デッキ部分にニスで塗装を施す。

ボトムにもニスを塗ってピカピカに。

シートとスウォート(カヌーの中央付近にあるバー)をつければ、ようやく完成。

仕事で溜まったストレスを発散するのが目的、とAdam。まさかそれだけのためにこんな本格的なカヌーをDIYしてしまうなんて。

もう、ほとんど工程は紹介したけど、全プロセスは以下の動画から。およそ11分と長いのだけど、あっという間に感じてしまうはずだから。

Licensed material used with permission by Adam Koekkoek
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。