【360万人がどハマり】TikTokで話題の「ヤバすぎる実話」ついに地上波へ

いま、話題作の“原石”が眠るのはSNSのフィードなのかもしれない。

TikTokで大人気の動画シリーズ『Who TF Did I Marry』が、俳優Natasha Rothwellの主演・制作指揮のもと、テレビ映像化されることが決定した。熾烈な放映権争いを制したのは、アメリカ「ABC」。動画投稿者のTareasa Johnsonは、「興奮を超えている」と、喜びを露にした。

『Who TF Did I Marry』って?

© reesamteesa / TikTok

『Who TF Did I Marry』は、Tareasa Johnson (ユーザー名“Reesa Teesa”)が、元夫“Legion”の病的な嘘と、彼との結婚生活を暴露するTikTokで大人気の実体験談

今年2月から投稿された一連の動画は、全部で50エピソード、のべ8時間超えというなかなかのボリュームだが、Johnsonが語るありえないエピソードにユーザーたちは釘付け。シリーズは初回だけでも4100万回以上再生され、無名だったJohnsonは数週間で360万人のフォロワーを有するトップインフルエンサーへとのぼり詰め、またたく間にプラットフォームの大人気コンテンツと化した。

映画へ、ドラマへ
続々と映像化されるSNSの実話

© taylour / Instagram

シリーズのファンたちはテレビ化に歓喜するいっぽうで、この2次制作を「まるで『Zola』のようだ」と口を揃える。

『Zola』とは、2021年にアメリカで公開された映画で、『Who TF Did I Marry』と同様、SNSが元ネタとなっている。A’Zhia Zola Kingというユーザーが2015年にX(当時はTwitter)へ投稿して話題となった、148の実話(と思われる)ツイートがこの映画の原作だ。

米デトロイトのウエイトレスでストリッパーでもあるZolaが、知り合ったばかりのダンサーに「フロリダへの出稼ぎ旅」に誘われる。申し出にのったZolaは、数々の事件に巻き込まれ、悪夢の48時間をみる……。

『Zola』は全米で1500の劇場で公開され、大ヒットを記録。著名な映画賞を受賞するなど、Kingのスリリングなストーリーは、国内外の映画好きを大いに沸かせた。『Zola』に匹敵するSNS発のヒット作が生まれるかもしれない――『Who TF Did I Marry』映像化に、そんな期待を寄せる人も少なくない。

思えば、現在Netflixで絶賛配信中の『Dirty John』も、Podcastで語られた実際の犯罪事件がもとになっていたはず。SNS上でドラマを放映する、「SNSドラマ」という試みも昨今みられるが、SNS発の実話(もしくはそう思われるストーリー)が映像作品に昇華される現象も、今後さらに広がっていくかもしれない。

Los Angels Times」によると、『Who TF Did I Marry』がバイラルになってから、自分の恋愛経験や人生経験を徒然と語るクリエイターたちがTikTokを中心に人気となっているという。ここから次なるヒット作が生まれることも、最近の潮流をみると、決してありえない話ではないのかもしれない。まさしく事実は小説よりも奇なり、ということか。

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