ひとり暮らしにこそオススメしたい「プライベートブランド」術
遅い時間でも営業しているドラッグストアって、とってもありがたい。そんななか、店内に入って一番最初に目が合うのはプライベートブランドの商品。
プライベートブランドって、じつは60年代には登場していたかなり歴史ある商品群で、最近はスーパーマーケットやコンビニに限らず、ドラッグストアでも多くのプライベートブランド商品を目にするようになってきた。
多くの人が語る魅力は「安さ」に尽きるけど、最近はそれだけじゃないみたい……。
個性爆発!
プライベートブランドの進化が止まらない
正直、プライベートブランド商品は単なる安価な商品であり、品質は他社商品に比べると劣っているイメージをもつ人も少なくないはず。しかし近年では、高品質な商品や各小売店ならではの特色を打ち出した、個性ある商品へと進化を遂げている。
たとえば、「ウエルシア薬品株式会社」のプライベートブランドには「からだWelcia」と「くらしWelcia」がある。これらはからだとくらし、両面から人生をサポートしたいという思いが込められていて、安心・安全を確実に提供できるよう、徹底した品質管理を行っているんだとか。
注目したいのはその商品名。
「誰も傷つけたくないスポンジ」に「ブラシはいらないそう思う人に使ってほしいフェイスブラシ」など、名前は長くても思わず手に取りたくなる商品名の数々。公式サイトを見てみるとこんなことが書いてあった。
ウエルシアの新しいオリジナル商品は「いいひと」になろうと思います。それぞれの商品が、じぶんの特徴をがんばって説明します。商品名が長いものもありますが、そのためですのでご容赦ください。
もちろん同社だけでなく、「株式会社ベイシア」の「Beisia Premium」は目利きを活かした高品質な食品を中心に、「株式会社マツモトキヨシ」の「matsukiyo」は、生活感を排除したオシャレなデザインが高く評価されている。
つまり、プライベートブランドは、ただお店と同じロゴが付いている安価な商品ではなく、そのお店のコンセプトや特徴にあった商品展開や商品名、デザインなど個性あふれるブランドへと変貌を遂げているというわけだ。
実際に、医療分野の調査を行う株式会社インテージヘルスケアが行った、「健康」に関する意識と実態調査では、市販薬・サプリメントを購入する時に「プライベートブランドかナショナルブランドか気にしない」人は半数以上となり、「プライベートブランドは安価」というイメージがある一方で、「効果・品質がナショナルブランドより劣る」という従来の認識が払拭されつつあることが明らかになっている。
Z世代のひとり暮らしが
プライベートブランドを好む理由
都内のひとり暮らしの筆者は車を持っていないから、帰宅途中に毎回同じ店で買い物をすることがほとんど。同じ店に通い続けることで、その店の雰囲気や商品の配置、さらにはスタッフの方々の顔まで馴染みとなるのはもちろん、店への安心感だったり、愛だったりも生まれてくる。
プライベートブランド商品は、品質安全管理はもちろんデザインも統一されていて信頼できる。ゆえに、失敗嫌いと揶揄されるZ世代でもプライベートブランドならレビューなしで新商品に挑戦できるというわけだ。
コスパの良さは生活費の節約に繋がるし、一人暮らしにぴったりの少量パックの商品が多いのも助かるところ。プライベートブランドは今後もますます商品数を増やし進化を続け、私たちの生活に深く根付いていくはず!