「素の味」を提供する会員制スーパーマーケット「Table to Farm」始動

食べると、カラダ中の小さな細胞たちがよろこびだす。それは、ファストや経済合理の波にのまれずに、本来の在り方でつむぎ、つくられ、届けられる食との出合いによるもの。

このエクスペリエンスを得られ、食文化の未来につなげる新たなフードシステムの構築が始動した。第1フェーズとして2024年10月29日からオンラインでの会員制スーパーマーケットを開設したTable to Farmだ。

photo : Ayumi Mineoka

0.1%の「素の味」を食卓へ

「Table to Farm」が届けるのは、自然と人が織りなす“とびっきりのおいしさ”。土と水、自然な農法で育まれた。微生物の力を活かし、伝統的な木桶仕込みでつくられた醤油。その土地の自然環境に適応し、根を下ろす在来種の野菜。そこには、日常の中で忘れかけていた自然な感覚を呼び覚ましてくれる味わいがある。

photo : Ayumi Mineoka

「Table to Farm」では、それらカラダがよろこぶおいしさを「素の味」と定義した。

時代や市場都合もあり現在ではわずか0.1%しか流通していないという「素の味」を、未来にも残していくために、なにを食卓に選ぶかの意識を一人ひとりの消費者が持ち、ともに作る現場に携わっていく機会を創出していくという。

作り手と食べ手が一緒に食文化を育む

スーパーマーケット「Table to Farm」が販売する「素の味」は、自然や歴史、地域性、農法、作り手の生き方まで、魅力的な個性に溢れたラインナップ。

ⒸTable to Farm

ただし、まだその取り扱い点数は多くはない。少量による計画生産・計画流通がベースとなっている商品とだから。そのため、ゆるやかに供給とのバランスを取れるよう参加枠に限りを設け、紹介またはウェイティングリストを通して参加してもらう会員制を「Table to Farm」では採用している。

photo : Ayumi Mineoka

大量消費を呼び込むことを目指すのではなく、作り手と食べ手が一緒になって食文化を育もうという考え方

生産者と生活者が手を取り合うフードシステム=Community Spported Foodculture(CSF)を構築し、次なる0.1% の「素の味」の生産者を少しずつ増やして、どこでもふつうに手に取れる日常がやってくる社会を目指すのだ。

これらについて次のテキストリンク先の「取り扱い商品一覧」「詳しい入会方法」を参照してもらえたら。

ⒸTable to Farm

2030年には実店舗の完成も目指す

まだスタートしたばかりの「Table to Farm」は、現状ではプレ段階で2025年夏の本格オープンを目指している。広く利用してもらうには、もう少し時間がかかりそうだ。

ただ、カラダに取り入れてほしい“おいしさ=素の味”を日常へ広く届けるための、生産者と生活者が手を取り合うコミニティが築かれていく様子は、興味深くじっくりと追っていきたい。

2030年の完成を目指すという実店舗の展開など「Table to Farm」の歩みが実現する頃には、本来あるべき自然と人が豊かに循環する食文化の未来がそこにありそうだ。

『Table to Farm』
【プレオープン】2024年10月29日(火)
【オープン】2025年初夏予定
【入会金】5500円 ~(税込)
【CSF 協力金】220円 / 2週間(税込) 
※入会金とCSF 協力金は、「素の味」とその食文化を広げるために生産者との共同プロジェクト、支援活動や災害発生時の補填などに充てさせていただきます。
【Instagram】
https://www.instagram.com/tabletofarm.official/

Top image: © Ayumi Mineoka
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。