「苦いビールに塩をひとつまみ」塩で開ける、新しいビールの世界

コンビニやスーパーでも気軽に買えるようになったクラフトビール。種類も豊富で、ついつい新しい銘柄に手が伸びる。だけど、いざ飲んでみると「思ったより苦かった……」なんて経験はないだろうか?

確かに、個性的な味わいが魅力のクラフトビール。なかには、想像以上の苦みに面食らうことも。でもちょっと待って!その苦み、じつはアノ調味料で劇的に変化するらしい。

古代ローマ人も実践
ビールと「塩」の深~い関係

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アメリカのフードメディア「Chowhound」の記事によると、そんな苦味を和らげビールを一層おいしく味わう、意外な方法があるという。それは「ビールに塩をひとつまみ加える」というもの。

「え、塩!?」と驚く人もいるかもしれない。でも、歴史を紐解くと、じつは塩とアルコールの組み合わせは決して珍しいものではない。古代ローマ人は、ワインの酸味を和らげるために塩を加えていたという。また、コーヒーに塩をひとつまみ入れると味がまろやかになるように(やったことない人はお試しを)、ビールも同様に、苦味が抑えられ、より飲みやすくなるようだ。さらに、塩には素材の持ち味を引き出す役割もある。

いつものビールがワンランクアップ!
「塩ペアリング」のススメ

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塩を加えることでビールの味が変わる。それは、他の素材との組み合わせを楽しむ「ビールカクテル」の可能性を広げることにも繋がる。

たとえば、メキシコでは、ライムと塩を加えた「チェラーダ」というビールカクテルが親しまれている。ビアガーデンでもお馴染みのコロナビールに、ライムを絞って塩を添えて飲むスタイルは、まさにチェラーダ。また、チェラーダにトマトジュース、ホットチリソースを加えた「ミチェラーダ」は、スパイシーで爽やかな味わいが人気だ。

日本では、レモン果汁と塩を加えた「ソルティドッグ」のように、ウォッカベースのカクテルに塩が使われることが多い。でも、ビールだって、カクテルのベースになりうるポテンシャルを秘めている。

ビール大国ベルギーでは、ビールの種類ごとに合わせた、個性的な形の専用グラスを使うことでも知られている。グラスの形や素材によって、香りや味わいが変わるように、塩を加えることも、ビールの楽しみ方を広げる一つの方法と言えるだろう。

いつもとは少し違うビール体験をしてみたいと思ったら、ぜひ、塩をひとつまみ加えてみては?きっと、新しい発見があるはず。

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