Z世代は「バースイヤーメイク」に夢中!過ぎ去ったエモさが彼らを虜にする
最近、SNSでよく見かける、ちょっと懐かしさを感じるメイク。じつはこれ、Z世代の間でトレンドになっている「生まれ年メイク」なんです。
ライフスタイルメディア「StyleCaster」によると、Z世代は自分たちが生まれる前の時代のメイクをこぞって再現し、TikTokなどのプラットフォームでその様子を共有しているようです。
90年代のグランジ、Y2K、
2010年代のグラマラス……
時代を超えて愛されるメイクの秘密
同記事では、過去30年間の代表的なメイクトレンドを紹介。たとえば、1990年代はドリュー・バリモア風のグランジメイクが流行。細眉、クールトーンのアイシャドウ、大胆なリップなど、当時のカルチャーを象徴するメイクが、現代の若者にも影響を与えていることが伺えます。
2000年代に入ると、クリスティーナ・アギレラに代表されるY2Kメイクに人気が集中。キラキラのアイシャドウとグロスで仕上げたツヤツヤの唇が、当時のポップカルチャーを彷彿とさせます。そして2010年代には、セレーナ・ゴメスのようなブロンズ系のグラマラスメイクがトレンドに。ヌードリップとスモーキーアイ、太めのアイラインで、洗練された大人の女性を演出します。
レトロブームだけにあらず
Z世代が過去のメイクに共感する理由
このように、時代と共に変化してきたメイクのトレンド。しかし、Z世代の「生まれ年メイク」ブームは、単なるレトロブームとして片付けることはできないのではないでしょうか。そこには、デジタルネイティブ世代ならではの深い理由が隠されているように思えます。
たとえば、彼らが生まれた時代は、すでにインターネットやSNSが普及しており、膨大な情報に日々触れてきました。そんな情報過多な環境で育ったZ世代にとって、自分たちが生まれる前の、ある種の“フィルター”を通っていない時代や文化に、新鮮な魅力を感じるのかもしれません。
また、ジェンダーレス化や多様性が声高に叫ばれる現代社会において、Z世代は固定概念にとらわれない、自由な価値観を育んできました。彼らにとってメイクは、性差や年齢を超えた自己表現の手段として捉えられているのかもしれません。
過去のトレンドを現代風に再定義し、自分らしく楽しむZ世代。彼らの自由な感性は、これからのメイクアップの世界をさらに多様で、エキサイティングなものへと導いてくれるでしょう。