Z世代の61%が「大人が考えたZ世代向け広告」に興ざめ経験あり。どうしても感じる“嘘っぽさ”が明らかに
Z世代向けシンクタンク「Z-SOZOKEN」が、「Z世代の広告のリアルについての実態調査」の結果を発表した。
この調査は、Z世代当事者である研究員が、全国の18歳から24歳のZ世代253人を対象に実施したもの。
企業のマーケティング担当者が抱くイメージと、Z世代のリアルな感覚との間に横たわる、広告への認識ギャップが浮き彫りになった。
61%が「興ざめした経験あり」、38%が即スキップ
「これは大人が考えたZ世代向けだな…」と感じ、ブランドに興味を失った経験について尋ねたところ、Z世代の61%が「ある(よくある・たまにある)」と回答。
そうした広告を見た後の行動としては、「心の中では冷めた気持ちになる」(40%)が最も多く、「すぐにスキップしたり、非表示にしたりする」(38%)が続いた。
企業のメッセージが届く前に、表面的な歩み寄りを敏感に察知し、拒絶している実態がうかがえる。


広告を「自分ごとじゃない」と感じる理由
企業の広告を見て「自分には関係ない」と感じることが「よくある」「ほとんど」と回答したZ世代は、合計で69%に上った。
その理由としては、「明らかに自分とは違う世代や層に向けられている」(49%)がトップ。
次いで、「描かれているライフスタイルや考え方が、自分の価値観と合わない」(39%)、「Z世代のステレオタイプなイメージを押し付けられている感じがする」(11%)が挙げられ、自分たちが正しく理解されていないという感覚が、広告への距離感を生んでいるようだ。


「嘘っぽさ」の正体は過剰な演技とUGCへの信頼
広告に「嘘っぽさ」を感じる瞬間として、56%が「モデルや出演者の表情・リアクションが過剰に演技がかっている」と回答。
作られたポジティブさや、わざとらしい反応に強い不信感を抱いていることが示された。

また、情報源の信頼度については、「UGC(友人・一般の人)の投稿の方が信頼できる」が53%に達し、「企業の公式広告の方が信頼できる」(23%)を2倍以上上回る結果となった。

調査概要
調査名:Z世代の広告のリアルについての実態調査
調査対象:全国のZ世代(18歳~24歳)
調査期間:2025年8月
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:n=253
調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)(運営:Fiom合同会社)
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