日本人は「きれい好き」だが「掃除嫌い」?世界10カ国のお掃除事情
清掃機器メーカーのケルヒャーが、世界10カ国の1万人以上を対象に実施した「世界のお掃除アンケート2025」の結果を発表した。
この調査では、「きれい好き」というイメージとは裏腹に、日本人の掃除時間が国際的に見ても短いことや、掃除に対する独自の価値観が浮き彫りになっている。
掃除時間は週1時間以内が6割、でも家は「ほどほど」に
「家が清潔であることは重要か」という問いに対し、国際的には93%が「重要」と回答したが、日本で「非常に重要」と答えた人の割合は10カ国中で最も低かった。
代わりに「ある程度重要」「どちらでもない」が多く、「家は“ほどほどに”きれいであればよい」と考える人が多いことがうかがえる。
この「ほどほど」志向は掃除時間にも表れており、日本人の約6割が「週に1時間以内」と回答。「2時間以内」を含めると8割に達し、その時間の短さが際立つ結果となった。


掃除は「義務」、ご褒美は「家カフェ」
掃除を終えた後の気持ちについては、日本の回答者の約7割が「やるべきことを終えた満足感がある」と回答し、国際的に見ても高い割合を示した。
掃除を「義務」と捉え、それを果たすことで心の平穏を得るという、日本人特有の価値観が見て取れる。
また、掃除後の「ご褒美」として「飲み物やおやつを食べる」と回答した割合も日本が最多で、きれいになった部屋で「家カフェ」を楽しむスタイルが定着しているようだ。




譲れない汚れは「トイレ」と「ホコリ」
「譲れない汚れ」としては、国際的に「トイレの汚れ」が最も多く選ばれたが、日本人はその割合が特に高かった。
さらに、日本人が特徴的だったのは「ホコリ」に対する意識の高さ。
掃除が健康に与える影響についても、63%の日本人が「アレルギー症状の緩和」を最大の動機として挙げており、ハウスダストへの高い関心が背景にあると見られる。
ケルヒャーは、こうした「短時間で最大限の清潔感と安心を得たい」という日本特有のニーズに応える製品を提案していくとしている。


〈調査概要〉
調査タイトル:ケルヒャー世界のお掃除アンケート
調査方法:インターネット調査
調査時期:2024年6月~7月
調査対象:ドイツ、オランダ、オーストリア、フランス、ベルギー、イギリス、ポーランド、オーストラリア、アメリカ、日本の10カ国の18歳~65歳の男女合計10,025人(日本の回答者数:1,000人)
調査機関:Dynata社(オンラインリサーチ会社)






