人間と猫の絆を深める香水。嗅覚を通じた新たなコミュニケーションを提案：フランス発の『Feebily』

人間よりもはるかに優れた嗅覚を持つ猫。

その嗅覚をコミュニケーションの手段と捉え、人間と猫の間に新たなつながりを生み出すことを目指した、ユニークな香水がフランスで誕生した。

『Feebily』と名付けられたこの香水は、「人間がまとい、猫に好意的に受け入れられる香り」として開発された、これまでにない製品だという。

『Feebily』の香りは、ラベンダー、バレリアン、キャットニップ、シダーウッドなど、猫に馴染み深く、心を落ち着かせる効果が期待できる天然の植物由来成分のみで構成されている。

動物用の香水ではなく、あくまで人間が使用するものでありながら、猫の幸福を最優先に考えて設計されている点が特徴だ。

人間にとっては、ハーブのような爽やかさと柔らかさを併せ持つ香りとして楽しめるという。

このプロジェクトのもう一つの柱は、動物福祉への強い貢献意識だ。

製品が1本売れるごとに、5ユーロが動物保護団体に寄付される仕組みになっている。寄付先の団体は、毎月顧客自身の投票によって決定されるとのこと。

創設者のMarc Raffard氏は、自身も猫の保護施設でボランティア活動を行っており、「Feebilyは、私が具体的な形で動物保護団体を支援するための方法なのです」と語る。

『Feebily』は、フランスの職人技と品質基準に基づいて製造され、環境に配慮した物流体制も整えられている。2025年11月から、クラウドファンディングサイト「Ulule」で45日間の先行販売が実施されている。

人間と猫が、言葉を超えた静かな対話を楽しむ。そんな新しい関係性が、この一本の香水から始まるのかもしれない。