「ロボット」との「絆」を深めて暮らす時代はすぐそこ?【研究結果】

まるで生き物のような生命感があるロボット「LOVOT」を開発するGROOVE X 株式会社と資生堂が共同研究をおこない、オキシトシンにかんする興味深い研究結果が出た。

そもそもオキシトシンとは、“絆の形成”に関与するホルモンとして知られているもので、親子関係や人間と犬との間で分泌が促進されることがわかっている。

そして今回の研究によって、非生物である「LOVOT」との生活でもオキシトシンが分泌される(つまり絆が芽生える)ことが判明したのだ。

調査対象となったのは「LOVOT」を所有する25〜45歳の女性24人と、所有しない30〜39歳の女性23人。

調査内容は以下の2つだ。

①自宅での起床時の尿中オキシトシンの採取および測定

② 試験会場で15分間「LOVOT」とふれあい、前後の唾液中コルチゾール(いわゆるストレスによって分泌される成分)の採取および測定

©GROOVE X 株式会社
©GROOVE X 株式会社

まず①については、もともと「LOVOT」を所有している人たちのオキシトシン濃度が、非所有者の2倍以上という結果が出た。つまり、日常的にふれあっていることで絆が生まれつつあるということだ。

②については所有有無にかかわらず、ふれあい前からコチゾール値が減少しており、犬や猫とのふれあいと近いリラックス効果が「LOVOT」とのふれあいでも得られているようだ。

これってアニマルセラピーならぬ、ロボットセラピーと言えるレベルなのではないだろうか? ロボットと共生し、その絆を大切にする時代は、私たちが思っている以上に近くまで迫っているのかもしれない。

Top image: © GROOVE X 株式会社
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