【大阪】ただ見るだけじゃない「相撲体験」スタジオ誕生
訪日客数が過去最高を更新し、観光が“消費”から“体験”へと移行するなか、相撲を本格的に学び、実際に土俵に上がれる「Sumo Studio Osaka」が今月オープンした。
運営するのは、英語ガイドツアーや文化体験を提供してきた Local Guide Stars(Contents Like合同会社)。東京での相撲ショーで得た知見をもとに、エンタメと文化理解を一体化した新しいプログラムとして大阪に展開した。
迫力の取り組みと“参加できる”相撲体験
スタジオの核となるのは、引退した力士による取り組みを、数メートルという距離で鑑賞できる点。所作やぶつかり合いの瞬間を至近距離で体感できるため、テレビ観戦では得られない身体性が伝わる。
また、希望者は実際に土俵へ上がり、四股や構えなどの基本動作に挑戦できる。安全に配慮しつつ、力士との軽いチャレンジも可能で、相撲が抽象的な“伝統文化”から、自分の身体で理解できる“体験”へと変わるはず。
英語で学ぶ、相撲の歴史と文化的背景

©Contents Like合同会社
プログラムでは、相撲の歴史、神事としての側面、ルール・決まり手を英語でわかりやすく解説。訪日ゲスト向けの構成ながら、文化としての相撲を俯瞰できる内容で、日本人にとっても学習価値が高い。大阪滞在中の個人旅行者や小グループ、ファミリー層にとって、「日本らしい体験を一つ追加したい」というニーズに合致する。
観光と文化のあいだにある
“体験拠点”として
Sumo Studio Osakaは、ショーの迫力、参加型の体験、文化理解の三要素を一つにまとめた相撲体験施設だ。観光の定番ルートに「もう一歩、日本文化に踏み込む体験」を加えたい旅行者にとって、合理的な選択肢となる。
インバウンド向けに設計されたコンテンツでありながら、相撲の本質に触れたいローカルにとっても、新たな入口としてどう機能するのか。楽しみだ。

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『Sumo Studio Osaka』
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