壁と“完全一体化”する室内ドア登場。住宅デザインを刷新する新発想

株式会社KAMIYAが、壁と一体化する新型室内ドア「フルハイトドア・インワードタイプ」を2026年3月18日に発売。

最大の特徴は、ドアの存在感を極限まで消し、壁面と完全にフラットな状態を実現できる点。ハンドルレス仕様を選択すれば金物の露出もなくなり、見た目上は“壁がそのまま動く”ような体験が可能になる。

従来の室内ドアでは避けられなかった凹凸を排除し、ミニマルな空間設計を実現する新しいアプローチといえそうだ。

© 株式会社KAMIYA
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日本の住宅事情が生んだ「見た目の課題」

日本の住宅では、廊下が狭いという構造的な理由から、ドアは室内側に開く「内開き」が一般的とされてきた。安全性や動線を優先した設計だが、この仕様がデザイン面では課題を生んできたと考えられる。

ドアは押す側と引く側で構造が異なるため、廊下に複数のドアが並ぶと壁面に段差が生じ、統一感のあるフラットな壁を作ることが難しかった。

特にトイレのように外開きが必要なドアと混在する場合、意匠性を損なう要因になっていたといわれている。

© 株式会社KAMIYA
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「内開きでもフラット」を実現した技術

今回の新製品は、この長年の課題に対して「開閉方向に関係なく壁面を揃える」という発想で設計されているという。

内開きと外開きが混在する空間でも壁面ラインを統一できるだけでなく、廊下側・室内側のどちらをフラットにするかを選択できる柔軟性も備えている点が特徴的だ。

さらに隠し丁番やセミオートクローザーを標準搭載し、機能性とデザイン性を両立した構造になっているようだ。住宅設計における“安全性優先”と“美しさ”のトレードオフを解消する試みともいえる。

隠し丁番が標準仕様 © 株式会社KAMIYA
室内側の引手 © 株式会社KAMIYA
ドア上部のセミオートクローザー © 株式会社KAMIYA

空間デザインの価値を変えるポテンシャル

このドアがもたらす価値は単なる建具の進化にとどまらず、壁とドアの境界を消すことで空間そのものの見え方を変える点にある。

近年の住宅や商業空間では、ノイズを減らしたミニマルデザインの需要が高まっている。そうした流れの中で、ドアという“必ず存在する要素”を消すという発想は、空間設計の自由度を大きく広げることにつながるはずだ。

機能としてのドアから、空間を構成する一部へ。今回の新製品は、住宅デザインの前提そのものを見直すきっかけになる可能性があると考えられる。

【商品概要】

品名:フルハイトドア・インワードタイプ

発売予定日:2026年3月18日(水)

販売価格:¥120,000~(税抜)

高さ:2,100~2,700mm

幅:700~1,100mm

厚み:45mm

開閉様式:片開き戸

ドアカラー:木目16色(天然突板塗装)、単色2色(ウレタン塗装)、素地

Top image: © 株式会社KAMIYA
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。