逆転の発想。「虫喰いをデザインにする」。

衣替えをして、気に入っている服に虫喰いの穴があいているのを発見したときは、地味にショックでした。しかもよりによって一番目立つ胸のあたり...。それからはタンスには常に防虫剤を切らさないようにしているのだけれど。とにかく一般的に「虫喰い」ってマイナスなイメージだと思います。

そのイメージを変えてしまったのが、〈RetRe〉という木工品ブランドです。

「虫喰い」もデザインとして楽しむ!

6262621938384896

富山県にある尾山製材がデザイナーの山崎義樹さんとともに立ち上げた、虫喰いのナラ材を使ったブランド〈RetRe〉。

昔から、穴があいた虫喰い材は「使いものにならない」という考えから、山に放置されていました。利用されることがあっても、その多くは元の木の形状がわからないオガクズとして。

製材を生業としている者として、木が無駄になってしまう状況を見過ごすことができず、「どうにかしてこの現状を変えることはできないだろうか」という思いから生まれたのがRetReだったのです。

63962132722483204858741413380096

筒状の花器は、なかにガラス管が付属しているので、生花を生けることもできます。

黒い模様は、木が朽ちて土にかえっていく過程で出る菌の影響によるもの。丸太を仕入れてからすぐに加工するのではなく、一度木を寝かせることでこの美しい模様が生まれます。面白い表情が出るまで、1、2年も待つのだというから驚きです。

虫喰い材での制作について、尾山製材の代表である尾山嘉彦さんはこのように話しています。

「いまだにどれくらい寝かせればよいのか判断を付けるのはとても難しい。自分でも"この時代に、2年も寝かせててどうするの"とも思います。でも、そうしないと面白い表情に出会えないのです。この時代だからこそ、誰もしないことを見出すために粘っているのかもしれません」

5917753915473920

木の表情を楽しむために、あえて文字盤を付けずに作ったというシンプルなデザインの壁掛け時計。

6408479698845696

ブロックをまとめれば小さな鍋敷きに、間隔を広げれば大きな鍋敷きに。

こちらのページから購入可能。個人的には、ドライフラワーを飾れる「虫喰いのボール」も気になりました。

Licensed material used with permission by RetRe, (Instagram), 尾山製材
昨今、スタンド型やパッドタイプなど、あらゆる形状の充電器が販売されていますよね。でも、充電以外の機能が備わっているものって、あまり見かけない気がします。た...
火星居住区環境のリサーチからデザインまで、およそ2年をかけて発表されたコレクション「The MAD Martian Collection」。ダイニングテー...
グッドデザイン賞2017を受賞した「さがデザイン」という取り組みを、同取り組みの一貫であるオンラインポストカードをとっかかりとして紹介する。「さがデザイン...
照明にとって最も重要なのは光る部分かも。そこがデザインされてないのはもったいない。D-DIGN Lightシリーズは、そんなコンセプトから誕生しました。
ロンドン市民でさえほとんどの人はその存在を知らないと思います。自分たちの大切な文化だというのに!
韓国・ソウルのカフェ「Cafe 연남동 239-20(カフェ ヨンナムドン 239-20)」の紹介です。若年層に人気のあるホンデからほど近い、ヨンナムドン...
ご存知の通り、「本の虫」とは読書が好きで好きでたまらない人を指す言葉。コレ、てっきり日本独特の言い回しだと思っていたけれど、調べてみたら英語でも「book...
たとえキッチンに置く計量器ひとつでも、デザインに妥協したくない人にはもってこい。
無人運転を想定した、ブダペスト地下鉄1号線用の新車両デザインです。
「ecoBirdy」はゴミになってしまう“プラスチックおもちゃ”を回収して、新しいキッズ用インテリアを製造しています。
クールなパッケージに甘い香り。ギャップが魅力の「GROWN ALCHEMIST(グロウン アルケミスト)」のハンドクリームの紹介です。
そんななかで『MONG MONT』は、インテリアの邪魔をしないという今までの考えではなく、むしろ壁に飾って見せるための<芸術性>を重視してつくられました。...
虫嫌いなら拒絶すること間違いなしですが、専門家が「養蜂」を真剣に考えた結果生まれたものなんです。
日本のテクノロジーとスペインのデザインを融合させることで、大きなシナジー効果が生まれます。今回は、他の欧米諸国ではなく「なぜ、スペインのデザインなのか?」...
北欧スタイルといえば、白い部屋、自然あふれる暮らし、ヒュッゲなライフスタイルを思い浮かべる人も多いのでは。でもそのイメージ、実はズレてるかも。そこでハウズ...
Daniil Istominさんはハサミではなく「斧」で髪を切る……いや、“ぶった斬る”美容師です。
IKEAのイノベーションラボ「SPACE10」より発表された自動運転車向けの家具デザインプロジェクト<Space on Wheels>。
0時から6時にかけて“しぼみ”、6時から12時にかけて“ひらく”。「Solstice Clock」は、まるで花が呼吸しているかのような壁かけ時計です。
いまだかつて、こんなにもネコ想いのインテリアがあったでしょうか?開発者の溢れんばかりの“ネコ愛”が伝わってくる、おしゃれなデスクです。これでもう、机の上が...
1日ではまわりきれないほど大規模な、街全体を活用した展示の概要が発表された。
シンプルで個性的なヒーターに出会いました。
ソウルのデザインスタジオ「orijeen」が手がけたこのキャビネットは、見る角度によって七色に変化します。部屋の中にあったら圧倒的な存在感を誇ること間違いなし。
4月に開催される世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク」に、音の風景が展示される。
思わず「この発想はなかった!」と言ってしまいそうな「横断歩道」のデザインをご紹介。これならどれだけ人が多いところでも、対面の人とぶつかりそうになることなく...