70.9%が「暑すぎて外出やめた」。ロッテが街に置いたのは日陰だった
ロッテが2026年7月23日に始動した「クールシェルタープロジェクト」。渋谷・MIYASHITA PARKに出現したのは、アイスの販売ブースではなく、頭上を覆う大きな日陰でした。
夏の風物詩が「暑すぎるから」で
選択肢から消えていく
ロッテが実施した調査によると、「暑さが厳しくて外出をやめる・時間を短くすることがここ2〜3年で増えた」と答えた人は70.9%にのぼったそうです。
7割。つまり、夏の街から人が引いているということです。
花火大会、海水浴、フェス──夏の風物詩と呼ばれてきた体験が、「暑すぎるから」のひと言で選択肢から消えていく。これはもはや気分の問題ではなく、生活の構造変化かもしれません。
そこでロッテが打ち出したのが、アイスブランド「クーリッシュ」と「爽」を軸にした、ちょっと変わったアプローチでした。商品を売る場所ではなく、「暑い街に涼しい居場所をつくる」こと。
MIYASHITA PARKに設置された大型シェルターは、微細氷の粒をイメージしたピクセル状のグラフィックで覆われ、パッケージのブルーとバニラアイスのホワイトが基調。見た目にも涼しさを感じさせるデザインです。
猛暑・酷暑が予想される日にはクーリッシュと爽を各日合計180個、無料で配布する予定(最大4回実施)。実施日はクーリッシュ公式Xで前週火曜日までに告知されるとのこと。
アイスを売るのではなく
「外に出る理由」をつくる側に回った
このプロジェクトが面白いのは、アイスメーカーが「アイスを売る」のではなく「外に出る理由をつくる」側に回ったことです。
展開は渋谷だけにとどまりません。大阪・なんば広場では8月3日・4日の2日間で計1万個のアイスを無料配布。さらに、2025年に国内最高気温を記録した群馬・伊勢崎や、「暑い街」として知られる埼玉・熊谷にも広がります。
暑さの「名所」にこそ涼しい場所を──という選び方に、単なるプロモーションとは違う意志を感じます。
環境面への目配りも見逃せません。クーリッシュの容器は回収後、化学的に分解して再び原料に戻す「ケミカルリサイクル」へ。爽の容器はトイレットペーパーに生まれ変わるそうです。暑さに「適応」する場所を提供しながら、暑さの原因である気候変動の「緩和」にも手を打つ。この両輪を同時に回す姿勢は、アイスを配るだけの企画とは一線を画しています。
「暑いから外に出ない」が当たり前になった夏に、「暑いけど、ここなら」と思える場所がぽつぽつと街に現れる。夏の街から人が消えていくことに慣れてしまう前に、こういう「居場所」が増えていく意味は、きっと思っているより大きいのではないでしょうか。
クールシェルタープロジェクト
【渋谷・MIYASHITA PARK】シェルター設置中。猛暑日にアイス無料配布(各日180個、最大4回)。実施日はクーリッシュ公式Xで前週火曜日までに告知
【片瀬西浜海水浴場】パラソル貸出+アイス提供。「爽フラッペ」700円(税込)販売中
【大阪・なんば広場】2026年8月3日〜8月14日シェルター設置。8月3日・4日に計1万個無料配布
【埼玉・熊谷】2026年8月8日〜8月29日パラソル設置
【群馬・伊勢崎】2026年8月30日 伊勢崎駅前イベントでパラソル設置
【熊谷・伊勢崎】期間中あわせて3,000個のアイス無料配布
【公式サイト】https://www.lotte.co.jp/entertainment/coolshelter/






