傷だらけの梁が縁起物に。能登古材の「四角い達磨」

年頭に立てた目標、いま言えますか?——たいていの人は苦笑いで終わるはずです。 その「忘れてしまう誓い」を物理的に預かる道具が、能登半島地震の公費解体で出た古材から生まれました。

木工の常識を反転させた
「傷を残す」という判断

もりもり工房の職人が能登の古材を旋盤で加工している製作風景
© 株式会社もりもり工房
金9cm角と銀6cm角の達磨のサイズを並べて示した写真
© 株式会社もりもり工房

石川県羽咋市の木工房・もりもり工房が開発した「四角い達磨 -誓(CHIKAI)-」。素材は、2024年の能登半島地震後に進む公費解体——倒壊した家屋を公費で取り壊す作業——で出た柱や梁です。

通常、木工製品をつくるとき、割れや凹み、節(木の枝の跡)は「欠陥」として削り取るのが基本。 ところがこの達磨は、それらをあえてそのまま残しています。

激しい揺れと長い歳月を耐え抜いた痕跡を、「困難に屈しなかった証」として製品の見どころに据えたのです。 廃棄物として処理されるはずだった木が、誰かの挑戦を見守る縁起物に変わる。この反転が、このプロダクトの核心ではないでしょうか。

「過去の記憶」ではなく
「未来の覚悟」に接続する

正月飾りとともにリビングの棚に置かれた金と銀の達磨
© 株式会社もりもり工房

被災地の素材を活かしたプロダクトは、近年さまざまに生まれています。多くは「あの日を忘れない」という記憶の保存に軸足を置いたもの。 もちろんそれも大切ですが、この達磨が面白いのは、素材の意味を「過去」ではなく「未来」に向けている点です。

背面には目標を書き込めるスペースがあり、挑戦を始めるときに片目を入れ、達成したら両目を入れる。達磨本来の願掛けの儀式がそのまま使えます。

傷だらけの柱が「お前も頑張れ」と言っているようで、デスクに置いたら言い訳しづらくなりそうです。

正月を待たない、という提案

もうひとつ興味深いのは、「正月を待たずに誓いを刻もう」という時間軸の提案です。

目標を立てるタイミングは元日でなくていい。むしろ年内に覚悟を固めて、2027年のスタートダッシュに備える。 「四角い」フォルムには「丸く収まる気なんてない」というコピーが添えられていて、角を立てて突き進む姿勢がそのまま形になっています。

金(9cm角)と銀(6cm角)の2サイズ展開で、和室にも洋室にもなじむモダンなデザイン。 被災地を応援する消費が、自分自身の背中を押す道具にもなる——そんな二重の意味を持つプロダクトです。

四角い達磨 -誓(CHIKAI)-

【先行予約期間】2026年9月11日(金)〜2026年10月30日(金)22:00
【販売チャネル】Makuake
【超早割(各限定10個・30%OFF)】銀色単品 5,400円(定価 7,800円)/金色単品 8,400円(定価 12,000円)/金銀セット 13,800円(定価 19,800円)
【展示】GOOD LIFE フェア 2026(2026年9月25日〜27日、東京ビッグサイト)もりもり工房ブースにて実物初展示
【開発】株式会社もりもり工房(石川県羽咋市)

Top image: © 株式会社もりもり工房
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