完璧な鏡面をあえて削る。老舗めっきメーカーが見つけた新しい美しさ
100年以上、表面にキズひとつないことだけを正解にしてきた工場が、完成品をわざわざ手で削り始めました。 壊れたのではなく、美の基準を書き換えたのです。
「不良品の証」だった傷が、
光の表情になるまで

埼玉県戸田市に本社を置く株式会社真工社は、1922年創業のめっきメーカーです。 自動車部品をはじめとする工業製品に、均一で鏡のような金属膜を施すのが本業。
その世界では、ほんのわずかな異物や筋が一本あるだけで「不良」と判定されます。 傷のない鏡面こそが、104年かけて磨き上げてきた品質の証でした。
ところが同社のライフスタイルブランド「MYSTIC WORKS」が手がける「ひかりを楽しむ掛け時計」シリーズでは、めっきを施した盤面に、職人がわざわざ手作業で細かな筋目を刻んでいきます。 業界用語でヘアラインと呼ばれるこの加工は、光を鋭く跳ね返す鏡面とは対照的に、光をやわらかく散らして時間帯や角度ごとに表情を変えるためのもの。
自分たちが最も避けてきた行為を、あえて価値の中心に据える。 この逆転には、技術的な裏付けがあります。
削っても剥がれない。
下地層が支える「逆転の自信」

「めっきは剥がれやすい」というイメージを持つ人は少なくないでしょう。 しかし今回使われている銅めっきやニッケルめっきは、本来クロムめっきの下地として使われる層です。
量産工程でめっき膜厚の大半を占めるこの層は、密着性がきわめて高い。 多少削ったところで下地が露出したり剥がれたりする心配がないからこそ、「削る」という選択肢が生まれました。
さらに、スモークカッパー、スモークシルバー、スモークブラックという今回の新色3色は、いずれも塗料による着色ではなく金属そのものの色。 紫外線で色が褪せることがなく、時間とともにゆるやかに変化する経年変色だけが、使い手だけの表情を刻んでいきます。
「完璧」を手放すことで
生まれた余白

私たちの暮らしの中にも、似た構図はあるかもしれません。 均一であること、ムラがないことが「良い」とされる場面は多いけれど、そこからはみ出したものにしか宿らない魅力もある。
真工社が104年守ってきた「傷のない鏡面」は、工業製品としては今も揺るがない正解です。 ただ、生活の道具として壁に掛けるとき、完璧な鏡面よりも、光をやさしく受け止める表面のほうが部屋になじむ瞬間がある。
基準を壊したのではなく、もうひとつの基準を自分たちの手で作った。 その静かな転換が、このシリーズが2024年の初回クラウドファンディングで目標達成率1,800%超を記録し、累計支援総額675万円以上という数字につながった理由ではないでしょうか。
新カラー3色は、Makuakeにて2026年11月16日まで先行販売中です。
ひかりを楽しむ掛け時計(新カラー3色)
【ブランド】MYSTIC WORKS(株式会社真工社)
【新色】スモークカッパー/スモークシルバー/スモークブラック
【先行販売】Makuakeプロジェクトページ
【プロジェクト期間】2026年9月14日 11:00〜2026年11月16日 22:00
【発送予定】2026年12月中






