Appleの「絵文字」が、民族的多様性に対応!6種類から肌の色を選べる

「人の絵文字の肌の色が一色なのはおかしい!」との声に、ついにAppleが応えました。

開発者向けに配布が始まったiOS 8.3 beta2では、従来の絵文字のうち、顔や人体を描いたものに対して、標準のほかに5色の肌色を指定できるとのこと。

絵文字のパレットの上には、標準色一つのみが表示され、それを長押しすることで他の5色が選べる仕組みになっているようです。

絵文字と、民族多様性の問題

アメリカなどでは一部の団体やユーザーが、「絵文字は白人の肌色のみで構成されていて、民族的多様性を反映していない。白人以外には自己を表現する文字を与えないことで、コミュニケーションの場から有色人種を不当に排除している」と主張が根強くありました。

肌色の設定

AppleとUnicodeの提案では、肌色として皮膚科学で標準的に使用されるフィッツパトリック・スケールを反映した5種類を設定。実は一番左にある濃い黄色の顔は、黄色人種を想定したものではなく、デフォルトの「人種を特定しない」肌色とのこと。つまり、スマイリーの顔の黄色と同じ色ということです。

ところが、これを黄色人種を表すものと捉えた中国の一部の消費者の間では、「俺たち、あんなに黄色いかな?」「アジア人への偏見の表れだ」と物議を醸し出している様子・・・。

多様性を重んじるAppleの新しい試み、すべてのユーザーに受け入れられるのには少し時間がかかりそうですが、自分のアイデンティティをより表現しやすくなるようで、なんだかワクワクしませんか?

Reference:CNN
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。