グルテンフリーなんて無理だ 編

なんかすっごいイースト菌の匂いが漂ってそうじゃないですか。開店早々すぐ売り切れちゃう「もっちり甘い」感じのやつじゃなくて、ちょっとパサパサした感じ。だって、断面の気泡が粗めでしょ？ そうそう、これを見たとき、某社ガラケー使用時代の食パンの絵文字を思い出したんです。アングルとしては「まったく一緒」、あの食パンと、この食パン。でもあの頃は、イースト菌の匂いもしませんでしたし、気泡もありませんでした。でも「今のほうがリアルでいい！」とはこれっぽっちも思いません。あの頃はあの頃で、わたしは一生懸命「絵文字の食パン」が好きだったことを、思い出しました。

まだ人生でもそんなに食べたことのない、プレッツェル。表面についてるのは、ソルト？それともシュガー？うん、そんなのどっちでもいい。この、ちゃんと「ねじってます」感。ほどいて棒状になったところも優位に想像できちゃう、素直な「ねじれ」感（意味不明なパラドックスも成立させちゃう絵文字マジック）。そして、おわかりいただけるだろうか……双方の先端の下に落ちる影。このプレッツェルを照らすライトの位置までちゃんとわかる。ここまで来ると忘れそうになるから、改めて言うね。これ、直径にして3ミリの世界の話だからね。

パンケーキじゃないですね、ホットケーキです。日曜日の午前11時くらいに食べる、「おうちのホットケーキ」。愛おしいのは、やはりこの “いびつ”さ。ファミリーレストランで出てくるような、きれいなまんまるにも憧れました。ふわっふわの分厚いパンケーキのお店にも並びました。フルーツやクリームが可愛く乗っかってる（もはや何の食べ物かわからない感じの）やつも、Instagramに上げました。でもやっぱり、あなただよ。きれいな色に焼きたいあまり、ちょっと生焼けになっちゃうこともあるけど、でもやっぱりあなただよ。垂らしたメープルシロップがお皿に着地するまでの「至福のとき」、今夜はホットケーキミックスを買って帰らなきゃ。