ドイツの「ホームレス女子大生」に世界が注目!ちゃんと彼氏もいるらしい
ドイツ・シュトゥットガルト郊外の大学に通うLeonie Müllerさん。じつは彼女、訳あってホームレスを続けている。
「ある日、大家さんとケンカになっちゃって。もうこんな部屋なんか出てやる!ってね。そうしたら何だかもう、どこにも住みたくなくなってしまったんです」
それまで住んでいた(正確には2015年春まで)部屋を飛び出し、現在、彼女が寝床にしているのは時速190kmで走行する電車の中。電車生活を始めた“ホームレス大学生”の、あまりにも衝動的すぎる事の発端を「The Washington Post」も取り上げている。
しかし、当の本人に悲壮感はゼロ。むしろ、この生活を大いに楽しんでいる。日々の車内生活の様子は、ブログとFacebookで公開され、いま、世界中が旅するような彼女の暮らしぶりに注目している。
2015年春、Müllerさんはそれまで住んでいたアパートを売り払い、電車中泊を開始した。ドイツ国内を自由に行き来できる鉄道の定期券「BahnCard 100」を購入し、気ままにドイツを縦断する生活が始まった。必要最小限の手荷物はバックパックに入る分だけ。わずかな衣類と、サニタリー用品、ノートパソコンに、大学の書籍が数冊のみ。
彼女が別の部屋を探さずに新居に電車を選んだ理由。それは、毎月の家賃にもあったという。それまで1ヶ月に約450ドル支払っていた家賃に比べ、定額のBahnCard 100は約380ドルで済む。光熱費を考えても、確かにこちらの方がコスト面では安くなるが…。寝心地の良さはいかがなものだろう?それでも、停車駅でデリバリービザを注文したり、車内のシャワーを使ったり。暮らしぶりは案外、悪くなさそうだ。
ところで、彼女この電車生活のなかで、なんとボーイフレンドをつくってしまったんだそう。彼のいるシュトゥットガルトから実家のあるベルリンまで、およそ632キロの距離を移動することもあると言う。
「車窓からいろんなものを見て感じて、車内ではいろんな人に出会える。今じゃ本当に家みたいに快適に過ごしています。友達が住む町へも行けるし、毎日が夏休みみたいな感じです」
何かを得るための機会は、必ずしも一つじゃない。まだ見ぬ冒険が次の曲がり角に待っているかもしれない。「それを見つけようとするかどうか」だとMüllerさん。23歳、等身大のリアル体験を「News.com.au」は、新しい自分の見つけ方のひとつとして彼女を紹介している。
大学卒業を控えた2016年4月まで、彼女はホームレス電車生活を続ける予定だそう。いま、彼女は大学の修士論文を執筆中、もちろんガタゴト揺れる電車内で。
Reference:The Washington Post , News.com.au
Licensed material used with permission by Leonie Müller