巨大な温かいプレゼント、ベルリンに出現

凍えそうな冬に心を温めてくれるのは、やはり人の優しさかもしれません。

そう思わせてくれるキャンペーンが、ホームレス問題が依然として深刻なベルリンの街中で展開されました。

内容はラッピングされた巨大な箱が街中に出現するというもの。これ、氷点下になるこの街の寒さに震えるホームレスのためのプレゼントでした。彼らに少しでも温かさを届けようと、この冬の始めに登場。

側面に貼り付けられた小包の中には、防寒用のブランケットが包まれていました。全部で400枚ものブランケットが用意されたということです。「配給」とは違い、「プレゼント」のかたちで配布。受け取った側もいつもと違い温かい気持ちになれたのではないでしょうか。

仕掛けたのは、ドイツ赤十字社と地元ベルリンの広告代理店「glow」。数々のNGOの協力も得ての実現でした。

ベルリンでは他にも、ホームレスが暖をとれるようクラブがスペースを開放するなどの取り組みが行われています。地域のコミュニティが知恵を絞って問題に立ち向かおうとする様子は、社会問題を解決していくうえで他国にとっても好例となるでしょう。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。