新旧ドイツが入り混じる「ベルリン観光の穴場」

ドイツでサッカー観戦といえば、FCバイエルン・ミュンヘンの「アリアンツ・アレーナ」とボルシア・ドルトムントの「ジグナル・イドゥナ・パルク」が人気を二分する存在。リーグ屈指の実力も兼ね揃える彼らのホームグラウンドは、どちらも75,000人以上を飲み込んでしまうサッカー専用のメガスタジアムです。

一方ここで取り上げるのは、特に強豪というわけでもなければ日本人選手が所属しているわけでもない中堅クラブのスタジアム。サッカー専用でもありません。

それでもあえて紹介したいのは、ここ一箇所で“新旧のドイツ”を体感できるというベルリン観光の穴場的存在だと思うから!

ベルリン・オリンピアシュタディオン
(ベルリン/ドイツ)

「ベルリン・オリンピアシュタディオン」は、この街を本拠地とするサッカークラブ、ヘルタ・ベルリンのホームスタジアム。その名の通り、1936年に開催されたベルリン五輪のメインスタジアムとして造られており、2本の塔と五輪マークがシンボルです。

まず圧倒されるのは、古代ローマ時代のコロッセオのようなどっしりとした貫禄ある外観。アドルフ・ヒトラーの命によって建てられただけあって、重厚な石造りが権威的な印象を与えます。もちろん、外壁だけでなくコンコースも石造り。

さて、話はここからです。このスタジアムの本当の魅力は中に入ると分かります。

© bogdanfer / Instagram

歴史を感じる外観とは対照的に、リング状のガラスの屋根が覆う内部はモダンな雰囲気。目の前に広がる鮮やかな緑の芝生と珍しいブルーの陸上トラックの組み合わせがなんとも気持ちイイんです。

じつはこのスタジアム、2006年のワールドカップドイツ大会を機に大きく変貌。外観はそのままに大規模リニューアルが実施され、屋根はその際に設置されました。あわせて、陸上トラックも赤からヘルタ・ベルリンのクラブカラーである青へ。

ぜひ注目してほしいのは、片方のゴール裏には屋根も壁もなく、そのまま外部へ開かれているところ!ここにはオリンピックで使われた聖火台とマラソンゲートがそのまま残されているんです。隙間からはベルタワーが見える設計に。そのため、通常はゴール真裏に陣取られるアウェイチームのサポーターエリアもややズレてしまうわけですが。

残すところは残す。変えるところは変える。新旧ドイツが入り混じるこの美しいスタジアムにおいては、サッカー専用じゃない点でさえ不問に!

© olympiastadionberlin / Instagram
© olympiastadionberlin / Instagram
Top image: © cate_89/Shutterstock.com
andmore
他の記事を見る
ラッピングされた巨大なプレゼントが出現したのはドイツ・ベルリン。誰に向けはものかと思いきや、氷点下になるこの街の寒さに震えるホームレスのためのものでした。
ベルリンが、2017年、ナイトクラブの防音対策に約1億2000万円(100万ユーロ)の予算を割り当てることを発表。2018年11月30日より、ナイトクラブ...
STELLA LYDAKIはベルリンで撮影した写真を公開しています。中には、かの有名なブランデンブルク門もアレクサンダー広場も、ベルリン大聖堂も出てきませ...
ドイツで貧困問題が深刻化する中、ベルリンのあるクラブが、2019年1月と2月、週1でホームレスのためにスペースを開放します。彼らはここで暖をとり、睡眠をと...
1989年に崩壊したベルリンの壁。あれから30年……。記念としてその一部が、3月にオークション出品されることとなりました。
デモも本気なら、もちろんパーティーも本気。音楽の街であるベルリンのメーデーが地味なはずがない。
富裕層が地区に流れることによる地価の上昇を一般にジェントリフィケーションと呼びます。この現象にベルリンにあるクロイツベルク地区では反対運動が行われています...
WEBサイトは存在しない、情報は不定期でポストされるFacebookページのみ、70年代の少しスモークがかった白いメルセデス・ベンツのバンは突如ベルリンの...
ドイツ・ベルリンで、毎月最終土曜日に開催されるテクノイベント「STAUB」。事前予約サービスを廃止していて、みんなが同じ料金を払うのがお決まりです。
面白いと話題になったベルリンのトイレ。多数のスクリーンが設置され、3D映像や音が流れたり。用を足しにきた人が落ち着ける空間を追求したとのこと。
ドイツ・ベルリンにある博物館「Schwules Museum」は、1985年から2018年までLGBTQを題材にしたゲームを紹介する展示会「Rainbow...
一般人ではテントを設置できない場所で眠りにつけるという“特別な夜”を提供しているんです。
ドイツのティッセンクルップ社が開発したエレベーターは、ワイヤーの代わりに電磁石を利用し、上下だけでなく左右にも移動可能。ベルリンに建設される「イーストサイ...
就職活動の良し悪しについては、さまざまな意見がある。リクルートスーツしかり、情報解禁日に一斉に活動をスタートすることしかり、双方に便利な点も多いからこの形...
Lopazさんが社会の病気とも言える問題に対抗する手段として選んだのは、アートでした。Tシャツに自身が体験した差別表現をプリントするプロジェクトを始めたのです。
7月19日にMoritz Fiegeを製造するブルワリーが、新しいボトルを購入しているけど生産が追いつかないため空き瓶を返却して欲しいと、Facebook...
アーティストLigia Fascioniさんは、ベルリンの壁が虐殺や差別、暴力などのネガティブな感情を思い起こさせるため「大嫌いだ」と言い切ります。だけど...
残念ながらベルリンでしか使えません、この「DiscoEat」は。だけど、同じようなレストラン予約サイトが日本でローンチされたら、結構人気が出ると思います。...
目が覚めるほど鮮烈なカフェイン入りのチョコレートです。エネルギーチョコレートと呼ばれることも。ビターなテイストの赤缶がオリジナルですが、甘めが好みならミル...
ドイツ・ヴァーネミュンデにあるホステル「DOCK INN」は、コンテナを積み上げて造られました。全64部屋で188つのベッドを用意。ギャラリーやスパなどが...