観光しないベルリンで見つけた、飾らない風景。
「さまよい歩く人すべてが道に迷うわけではない」
とは、J・R・R・トールキンの『指輪物語』に出てくる一節。
STELLA LYDAKIはこんな言葉を添えて、ベルリンで撮影した写真を公開しています。中には、かの有名なブランデンブルク門もアレクサンダー広場も、ベルリン大聖堂も出てきません。
しかしこれは、紛れもなく彼女が路地裏や郊外に見た、ありのままのベルリン。緩やかなトーンで、観光とはまったく別の表情を示しています。
旅をするというより、
旅先に「住んでいる」ような写真
旅の最中、私たちはなんでもないような風景に目を留める余裕を持っているでしょうか。「次はあそこに行かなければ」「あれも見ないと」と、事前に決めておいた予定通りに行動したくなってしまうのが性。
彼女の写真には、そんな旅では見つからない風景が。ふとした瞬間に見つかる何気ない日常に目を向けて、美しさを見出すのです。
旅先でこんな写真は
撮ろうとも思ってなかった
次の旅行では
「迷子」になるのも悪くない
彼女の写真を見ていると、目的もなく地図も見ないで彷徨ってみるのもいいかも、なんて思えてきます。