現代に蘇った「動く浮世絵」。そのクオリティの高さに脱帽!
『富嶽三十六景』といえば、かの有名な浮世絵師、葛飾北斎の代表作。その中でも『神奈川沖浪裏』は、世界でもっとも有名な日本美術作品の一つだと言われています。
描かれているのは、大きな波、船、そして富嶽を意味する富士山。特に大波のダイナミズムは秀逸で今にも動き出しそうな……。えっ!?ホントに動いてますけど!!
葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 北斎の描くあまりにも有名な波を前に、富士山ですらつい上下運動をしてしまいます。 #動く浮世絵#GIFhttp://t.co/BlWgZs24pXpic.twitter.com/dBQ0OZ1y9T
— 瀬川三十七(将棋サッカー・浮世絵gif) (@s07741657) 2015, 8月 19
実はコレ、映像クリエイター瀬川三十七氏が制作したGIF動画の一つ。浮世絵の世界が見事なアニメーションで表現されています。
同氏は主にTwitterで作品を公開中。今回はその一部をご紹介しましょう!
葛飾北斎「富嶽三十六景 江都駿河町三井見世略図」 現在の日本橋三越前。都市のど真ん中で凧が揚がるという風景が、当時は当たり前だったのでしょう。 #動く浮世絵 #GIF http://t.co/W0QD9KJQUU pic.twitter.com/vQE2NbzsYe
— 瀬川三十七(将棋サッカー・浮世絵gif) (@s07741657) 2015, 8月 15
小林清親「両国花火之図」 花火に照らされ、隅田川の水面が色鮮やかに輝いています。小林清親は明治期の浮世絵師。西洋画のような光と影の描写を浮世絵に取り入れました。 #動く浮世絵#GIFhttp://t.co/9XFIBfrgKtpic.twitter.com/97WY21zCDD
— 瀬川三十七(将棋サッカー・浮世絵gif) (@s07741657) 2015, 8月 15
葛飾北斎「富嶽三十六景 駿州江尻」 突風が吹いて紙や木の葉が舞い上がります。自然を前に人はただ立ち尽くすばかりです。北斎はこの一瞬を切り取り浮世絵にしました。 #動く浮世絵#GIFhttp://t.co/97exkcWFCSpic.twitter.com/fqhtPwgTqy
— 瀬川三十七(将棋サッカー・浮世絵gif) (@s07741657) 2015, 8月 15
梅堂国政「東京新富町守田座大入之図」 茶屋娘5人組ユニット「えんじいろハナショウブ乙」がライブを行っています。もとの濁りの田沼恋ひしき~♪の歌詞が有名です。 #動く浮世絵 #GIF http://t.co/9judIHWZt5 pic.twitter.com/iTKaWQ10nM
— 瀬川三十七(将棋サッカー・浮世絵gif) (@s07741657) 2015, 8月 19
ここからは、同氏の類まれな創造性がさらに加速。添えられる「つぶやき」にも、独特のユーモアを感じずにはいられません。
葛飾北斎「富嶽三十六景 東海道吉田」 「見て見て、0系よ」ふと立ち寄った茶屋から見る0系新幹線は、格別なものです。旅人は新幹線に頼らず徒歩で次の宿場を目指します。 #動く浮世絵 #GIF http://t.co/aRT8BItAsi pic.twitter.com/oOeZ57ThD9
— 瀬川三十七(将棋サッカー・浮世絵gif) (@s07741657) 2015, 8月 15
葛飾北斎「富嶽三十六景 礫川雪ノ旦」 「ミグ29かしら。」おてんば姫は今日も戦闘機を墜落させます。雪の日の朝でした。 #動く浮世絵 #GIF http://t.co/faywpwuJB8 pic.twitter.com/JIgPwG3Dd7
— 瀬川三十七(将棋サッカー・浮世絵gif) (@s07741657) 2015, 8月 17
葛飾北斎「富嶽三十六景 五百らかん寺さざゐどう」 「ほー、あれがUFOか」とでも言っているように、指をさしながら、人々はのんびりその現場を眺めています。 #動く浮世絵 #GIF http://t.co/IPA1OSQVtW pic.twitter.com/m9AnBqU0vk
— 瀬川三十七(将棋サッカー・浮世絵gif) (@s07741657) 2015, 8月 15
歌川広重「東海道五十三次 袋井」 長い旅路、やっぱり楽をしたくなりますよね。江戸時代はこのようにセグウェイでの移動が一般的でした。 #動く浮世絵#GIFhttp://t.co/gWmCYwpT6wpic.twitter.com/07QM2db95U
— 瀬川三十七(将棋サッカー・浮世絵gif) (@s07741657) 2015, 8月 27
自然に次の作品をクリックしてしまいますよね。その無意識の行動が、高いクオリティの何よりの証明になるはずです。
Licensed material used with permission by 瀬川三十七