七五三といえば「千歳飴」、昔はまさかの……。

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

かまぼこの日

いきなり唐突ですが、七五三といえば千歳飴ですよね。「かまぼこ」を連想する人はほとんどいないはず。でもね、どうやら昔はそちらがスタンダードだったようでして。

七五三のお祝い料理のひとつに、子どもの成長を祝って紅白のかまぼこを用意する習慣があったそうです。同じ紅白でも飴とかまぼこ。子どもがそれを喜んだかどうかは、おばあちゃん世代に聞いてみてください。いや、もっと昔の話かな。

さて、今日の“主役”が世に登場したのは、平安時代と言われています。永久3年、関白右大臣東三條へ移御のときの祝宴の膳の図に、かまぼこがありました。この永久3年を西暦であらわすと1115年。おっ!

さらに先述の七五三も11月15日というところから、「かまぼこの日」と定めたそうです。これ、ホントの話。

ところで、縁起物の代名詞でもある紅白かまぼこ。これがおせちの定位置として鎮座するようになった理由をご紹介しましょう。

赤は「魔除け」白は「清浄」を意味するという彩りの意味がひとつ。そして、板から切り分けたとき半円形となるかたちが「初日の出」を連想させるということからも縁起がいい食べ物として用いられるようになったんだとか。

お正月まで、あと47日です。

 

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