政府機関さえも真相をつかめない、謎多き「十六団子」のミステリー

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

十六団子の日

紀元前5世紀頃の弥生時代には、すでに日本の至るところではじまっていたとされる稲作。

今日3月16日は、日本の稲作文化に深くかかわる「十六団子の日」とされています。

そもそも十六(じゅうろう/じゅうろく)団子とは、文字通り16個のお団子の意。田植えの準備をスタートする3月16日(前後)に、山神を里に招いて“田の神”になってもらい、その年の豊穣を祈る際のお供え物として用意するのが16個のお団子なのですが、その数にどんな意味があるかご存知ですか?

じつは昨年2021年3月、かの「農林水産省」の公式Twitterで、そのあまりにも衝撃的な理由が発表されていました。

© 農林水産省/Twitter

......近年の政府組織や企業のユニークなつぶやきには「これ、公式?」と思わずのけぞるものも少なくありませんが、日本の行政機関が保持する“エビデンス”によると、その理由は上記とのこと。

ですが、お団子の数が16になった理由には諸説あるようで、その歴史は室町時代にまで遡るといわれています。

そのもととなったのは当時の風習「嘉祥(かしょう)喰い/嘉定(かじょう)喰い」。干ばつや疫病の流行などで世の中が乱れていた当時、平安や無病息災を願って、旧暦の6月16日に「無言で16個の餅(※一説には「16種類のお菓子」とも......)を食べる」という習わしがあったそうです。

そして、時代が下り江戸時代。16という数字が継承され「16文(金額)分のお菓子を買い、それを笑わずに食べ切ることができれば事故なく過ごせる」という言い伝えが生まれたのだとか。

つまり、16という数字は、稲作や米文化から発生したものではなく、お菓子に紐づいたものと考えられるのです。

悪疫払いや無病息災など、この時代にこそ頼りにしたくなる神秘のパワー、16のお菓子。さっそく、今日のおやつの時間にでも試してみてはいかがでしょうか?

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