長らく謎に包まれていたマヤ文明の「819日暦」、ついに解読に成功

これまで謎に包まれていた、マヤ文明の「819日周期の暦」。その仕組みが、ついに解読されたらしい。

「Tulane University」の学者たちによると、819日を20周、つまり約45年のスパンにすると謎が解けたという。

じつは、これまで819日は会合周期(ある惑星が、地球から見たときに同じ位置に来るまでの周期)に関係していると考えられていたとのこと。しかし、惑星によって動きが異なるため、819日に当てはめることはできなかったんだそう。

どういうことかというと、例えば水星の会合周期は117日で、これを7倍にすると819日になる。しかし、ほかの惑星とは合致しないため、819という数字は長らく謎のままだったそうだ。

ところが、819日を20サイクルで捉え、16380日(約45年)のスパンにしたところ、地球から見える主要な惑星の会合周期と一致したという。

例えば、火星は会合周期が780日だから、21週で16380日。土星は378日で、13週すると819日の6サイクル分。金星は585日だから、7週で819日の5サイクル分……のように、目に見える主な惑星のすべてをカバーできるとのことだ。

加えて、「16380は260の倍数」であることも今回の発見で重要視されるポイントらしい。というのは、マヤ文明で使われていた「ツォルキン」という暦の1年が、260日に相当するからだ。

全惑星の会合周期と「ツォルキン」の両方と一致する暦を作り出していたマヤ文明。

それを解読するには、既存の枠組みを超えた遥かに広い視野を持つ必要があったということだ。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。