アメリカ人に対する「6つのステレオタイプ」とその真相

私たちは、なにかと固定概念にとらわれがち。この記事のテーマとなっている「国民性」だってそうかもしれません。

ひとくくりにできるわけないとは思っていながらも、アメリカ人は「太り気味」で「ポジティブ思考」みたいな会話、心当たりがありませんか?

この「The Infographics Show」の動画は、そうしたステレオタイプの真相を解説したものです。

01.
アメリカ人は太り気味?

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アメリカ人に肥満が多いというイメージは、「WHO」の報告によれば、部分的には真実と言えるでしょう。2015年のデータを見ると、アメリカは最も肥満の人数が多い国でした。しかし、現在ではそのランクは16位まで落ちています。

ミクロネシアのナウル島が現在のトップです。レポートによれば、アメリカ人の肥満率は依然高いものの、糖質制限やファストフードの見直しなどの食事療法で、肥満対策を行う人も増えているということです。

02.
アメリカ人は世界に興味がない?

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アメリカ人は世界で話題になっているものへの関心が薄いという印象がありますが、アメリカの哲学者、言語学者であるNoam Chomskyは、

「アメリカ人は国際政治よりもスポーツに詳しい。ガス会社に勤める作業員は、自分が考えたってどうにもならない国際政治にプライベートな時間を割こうとは思わない」

と述べています。

また、アメリカ人は些細なレベルでの議論は飲み会の席などで積極的に行い、現在のEUの状況などは大体の人が知っています。

また、コミュニティサイト「Quora」には、教育システムやテレビメディアはアメリカを中心としているという意見がありました。アメリカ全土があまりにも広範囲であり、州によってまったく違う、異国のような場所であることも述べています。

2016年に国務省はアメリカ人の64%がパスポートを所持していないと報告しましたが、大きく、美しい自国を知るために、はたしてパスポートは必要なのでしょうか?

他国についての知識の欠如に関しては、ある程度のアメリカ人はステレオタイプ通りかもしれません。他の国で話題になっている映像もあまり見ません。そもそも、アメリカ人は世界の中でも、あまり熱心なテレビ鑑賞者ではないのです。

2016年の「Record」の記事によると、アメリカ人の平均的なテレビ鑑賞時間は1日4.3時間ほどで、テレビ以外のデバイスを使用する時間の方がはるかに多いと言えます。テレビを見ないことが、世界の知識の欠如に繋がると言い切ることはできません。

03.
アメリカ人は楽観的?

イギリスの作家Stephen John Fryは、

「アメリカ人の作るテレビ番組の良さは、その親しみやすさとポジティブさだ」

とアメリカを賞賛しています。

アメリカ人はアメリカンドリームを追い求める精神を今も胸に抱き、描いた目標は必ず実現できると信じて突き進むというイメージがありますが、それはすべてのアメリカ人に当てはまることなのでしょうか?

国連薬物犯罪事務所の報告書によると、アメリカは世界で8番目に薬物依存者が多い国です。2015年、北米ではすべての大陸の中で最も薬物に関連する治療費が払われている場所であり、推定100万人のアメリカ人が薬物依存患者であるという結果が出ました。

つい最近、ニューヨーク・タイムズ紙では、アメリカ人の薬物過剰投与が増えたという記事が掲載されていました。おそらく、アメリカ人の楽観主義はある部分では真実だと思いますが、薬物に頼らざるを得ない不安を抱える人も多くいるのです。

04.
アメリカ人は銃を愛してる?

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大勢のアメリカ人は厳しい銃規制や銃の使用禁止を支持しています。最近のリサーチでは、約52%のアメリカ人が厳しい銃規制を支持していることがわかっています。

2016年の調査では、アメリカ人の76%が銃の所持を禁止すべきではないと述べましたが、人に対しての使用を支持する人は23%程度でした。

05.
アメリカ人は声が大きくて無礼?

ハフィントン・ポストは、このステレオタイプに同意しているようです。

個人の行動が他人に影響を与えるという意識の低さは、アメリカ人の一つの弱点と言えます。

アメリカ人のこの傾向は、彼らの前向きな性格だけではなく、言論の自由を大切にしてきたお国柄だからかもしれません。アメリカ人の文句は、時によって無礼であると取られることがあります。

レストランの味やサービスについてクレームを言うことは、客の権利であると思っているからです。アメリカではそれが当たり前ですが、日本では「出る杭は打つ」ということわざがあるように、自他共に主張を抑える傾向にあります。

06.
アメリカ人は愛国心が強い?

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アメリカはその国の成り立ちから、歴史や言語よりも「自由」で統一されている国です。しかし、愛国心という言葉は暴徒的として捉えられることもあり、すべてのアメリカ人が強い愛国心を持っているわけではありません。

最近の世論調査によれば53%がアメリカ人であることに対して誇りを持っていると答えましたが、2003年の調査では、同じ質問に「はい」と答えた人は70%でした。これはアメリカの若い世代が「アメリカ国民が暴徒化し、国が大きく変化した」と判断しているからだと考えられます。

米国は比較的新しい国であり、ヨーロッパのように深い文化があるわけではありません。しかし、アメリカの19世紀の詩人、哲学者は偉大な功績を残し、ブルースとう音楽ジャンルが生まれたのもアメリカです。それはジャズというジャンルにも大きな影響を与え、70年代にはディスコ、そしてヒップホップという新しい波を生み出しました。

そして多くの作家がグレート・アメリカを描く傑作小説を完成させ、世界を変化させてきました。

そこに、本当に文化がないと言えるでしょうか。

Licensed material used with permission by The Infographics Show
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