ポルノサイト「Pornhub」が、300万円の奨学金を始めた本当の理由

カナダに本拠地を置く、有名ポルノサイトPornhub。彼らが、面白い取り組みを始めたとして話題になっています。
以前にも、女性のお尻をリアルに再現した最新デバイスを発売し話題になりましたが、今回紹介する内容は少し毛色が違ったもの。

「授業料の支払いのために
アダルト業界に入る必要はない」

彼らは学生たちに、約300万円の奨学金を提供すると発表しました。Micでも紹介されているその理由は、今の社会問題を浮き彫りにしています。

「大学の授業料支払いのために、アダルト業界に入る必要はない」。そう言いきるのは、ポルノサイトで有名なPornhub。彼らは、世界中の学生たちに25,000ドル(約300万円)の奨学金を提供することを発表しました。この金額は、アダルトビデオ25本分の出演に相当する金額だとか。

この奨学金プログラム「Pornhub Cares Scholarship」を通るには、1,000文字のエッセイを書く必要があります。
そのテーマは、「どうやったら人々を幸せにすることができるか?」といったもの。
もちろんアダルト業界に限らず、日常生活の中でどんなことができるかを書くことが条件。(AVに出演したことのある学生は、映像を添付することもできます)

「この奨学金で、リーダーシップと学力を兼ね備えた学生を生み出し、世界をよりよくしたい。そして、未来のリーダーを誕生させたいのだ!」

そう力強く語るのは、Pornhubのマーケティング副社長Corey Price氏。

高すぎる学費に対して
アダルト業界が仕掛けること

実は、Pornhub以外にも同じような取り組みをするアダルトサイトはいくつかあります。

たとえば、AV男優が出演するRentBoy.comが提供するものや、ポルノスターMercedes Carreraが設立したポルノ奨学金
RentBoyは、アダルト業界で働く男子学生に1,500ドル(約18万円)を提供。さらにCarreraは、セックスショーをライブストリーミングしてお金を稼ぎそれを奨学金に充てています。

RentBoyのCOOであるHawk Kincaidは、次のように語ります。

「いまAV男優として活躍している学生たちは、ネットワークエンジニアや、弁護士など将来有望なクライアントになるかもしれないでしょ?」

彼はさらに加えます。

「こういった奨学金を提供することにした理由は、学費の高騰にあります。つまり、多くの学生が学費や部屋代、さらには長期の学生ローンのためにセックスワーカーになっているのです」

セックスワーカーに対する
偏見や嫌がらせをなくす

現在、お金に苦労している5人に1人の学生が、学費を払うためセックスワーカーになることを一度は考えるそう。実際、そのうちの5%がセックスワーカーになっているとPornhubは指摘します。
彼らはこの奨学金プログラムを広めることで、多くの人にアダルト業界を身近に感じて欲しいと言います。

デューク大学の学生であるMiriam Weeks、別名Belle Knox。彼女は“AV女優”だという理由から、大学を退学させられました。辞めた後も、脅迫の電話が鳴り止まなかったとか。売春婦に対する社会的な目が、暴力を生んでいるのです。

いま、皮肉にも高い学費と学生ローンがアダルト業界への偏見を変えようとしています。
しかし、まだまだ問題は山積み。セックスワーカーの人たちを、人間として正当に扱わない人も多くいます。さらに高額になる学費を払えず、途方にくれる学生も。
そしてそういった人たちこそ、Pornhubが提供する動画を熱心に楽しむ人々でもあるのですが…。

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