鬱病の精神状態を、自ら写真に収めたフォトグラファー
ここに紹介する一風変わった写真は、鬱病と診断されたあるカメラマンが撮影したセルフポートレイト。この心の病を患うと、物事がどう見えるのか?これらの写真を通して、鬱病の人々が感じている苦しみや胸の内が、少しでも理解できるかもしれません。
心の闇を視覚化
もがき苦しむ自分自身
鬱病への対処方法は人それぞれ。フォトグラファーのEdward Honaker氏(21歳)の場合、その方法は心の葛藤にもがき苦しむ自分自身をカメラに収めることでした。19歳のとき、鬱病と診断されたHonaker氏。繰り返す憂鬱の原因を知ってから、鬱病と戦うなかで彼が選んだのは、鬱の自分を写真に残し、その精神状態を記録していくことだったのです。
「鬱状態でいるときに感情をたくさん持つことは非常に難しいこと。だけど、いい芸術作品は、間違いなく人の心を動かすことができると思ったからです」
自身のFacebookに、こう心境を綴る21歳。
鬱病の人が感じる特有の無力感をひと言で表すと、これらの写真のように顔をぼやかすことだったと Honaker氏。「心がこう問いかけてくるんです『お前はいったい、誰だ?』って。心が正常に作用しないことが、どれだけ辛いことか」。顔を歪ませ、ぼやかすことで、心の葛藤を表現したカメラマンの精神状態を「Daily Mail」が伝えています。
Reference:Daily Mail
Licensed material used with permission by Edward Honaker