一流のコマーシャルフォトグラファーが挑んだ「美しすぎる」昆虫写真って?
もしも、一流のフォトグラファーが、本気で昆虫標本を撮影したら──。ここで紹介したいのは、そんなちょっとマニアックな話。
でも「撮影にふさわしい1%の昆虫を見極め、1枚の写真に対して約8,000カットを費やし、10ミクロン(髪の毛の1/7)レベルの調整をしながら、2週間かけて仕上げた」とか聞いちゃったら、さすがに一度は見てみたいと思いませんか?
小さな昆虫が巨大なプリントに!
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/28120/a6d801e1a7bcdfa235a9a493b46a7a143847d477.jpg)
撮影したのは、アスリートのコマーシャルフォトなどを手がけるLevon Biss氏。そもそもは息子が捕まえてきた昆虫でやっていたという撮影も、今ではオックスフォード大学自然史博物館とのコラボにより、壮大なプロジェクトになっているそう。
ちなみに上の写真は「Orchid Cuckoo Bee(ミツバチ科)」。
![](https://d2ygv0wrq5q6bx.cloudfront.net/uploads/image/files/28121/95aab80f59810bbcea47e3691f1e159ef7ee884d.gif)
現在、オックスフォード大学自然史博物館には、3m以上の巨大なシートにプリントした作品が、実際の標本と並んで展示されているとか(2016年10月31日まで)。
「どこまでズームしても大丈夫」というほどのクオリティで、触覚や産毛のような細かな毛並み、そして鮮やかな色合いまで表現されている。徹底的にこだわり抜かれた実際の撮影シーンの様子は、ぜひ動画で!
22種類を撮影
ここでは、そのうちの一部をご紹介しましょう。
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/28129/5366ff8e9c62ea9045852595aa6856005e4e4fa1.jpg)
Splendid-necked Dung Beetle(コガネムシ科)
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/28134/589a7c6b0f7f1f682b327f625cabe4511272ec11.jpg)
Tiger Beetle(オサムシ科)
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/28130/d2e13ca538032e4273a7fbf41fd66b325b1de3f5.jpg)
Flying Saucer Trench Beetle(ゴミムシダマシ科)
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/28131/3a79cc74bcf4431dfb5d8795a3a45040e504541c.png)
Tortoise Beetle(ハムシ科)
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/28132/f974f28062de955a287a0b7d7a082480b56e8553.png)
Branch-backed Treehopper(ツノゼミ科)
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/28136/88fdfc6f8b5d4c5fdc64fad518c56df1c7849e8c.jpg)
Ground Beetle(オサムシ科)
鮮やかに再現された光沢感もさることながら、気の遠くなるような粘りで仕上げられた1枚1枚の写真。この「Microsculputure」をまとめたWEBサイトでは、どこまでもズームしていくようなクオリティでその写真を味わうことができます。
奥深き「昆虫写真」の世界、とことんまで覗きこんでみては?