一流のコマーシャルフォトグラファーが挑んだ「美しすぎる」昆虫写真って?

もしも、一流のフォトグラファーが、本気で昆虫標本を撮影したら──。ここで紹介したいのは、そんなちょっとマニアックな話。

でも「撮影にふさわしい1%の昆虫を見極め、1枚の写真に対して約8,000カットを費やし、10ミクロン(髪の毛の1/7)レベルの調整をしながら、2週間かけて仕上げた」とか聞いちゃったら、さすがに一度は見てみたいと思いませんか?

小さな昆虫が
巨大なプリントに!

撮影したのは、アスリートのコマーシャルフォトなどを手がけるLevon Biss氏。そもそもは息子が捕まえてきた昆虫でやっていたという撮影も、今ではオックスフォード大学自然史博物館とのコラボにより、壮大なプロジェクトになっているそう。

ちなみに上の写真は「Orchid Cuckoo Bee(ミツバチ科)」。

現在、オックスフォード大学自然史博物館には、3m以上の巨大なシートにプリントした作品が、実際の標本と並んで展示されているとか(2016年10月31日まで)。

「どこまでズームしても大丈夫」というほどのクオリティで、触覚や産毛のような細かな毛並み、そして鮮やかな色合いまで表現されている。徹底的にこだわり抜かれた実際の撮影シーンの様子は、ぜひ動画で!

22種類を撮影

ここでは、そのうちの一部をご紹介しましょう。

Splendid-necked Dung Beetle(コガネムシ科)

Tiger Beetle(オサムシ科)

Flying Saucer Trench Beetle(ゴミムシダマシ科)

Tortoise Beetle(ハムシ科)

Branch-backed Treehopper(ツノゼミ科)

Ground Beetle(オサムシ科)

鮮やかに再現された光沢感もさることながら、気の遠くなるような粘りで仕上げられた1枚1枚の写真。この「Microsculputure」をまとめたWEBサイトでは、どこまでもズームしていくようなクオリティでその写真を味わうことができます。

奥深き「昆虫写真」の世界、とことんまで覗きこんでみては?

Licensed material used with permission by Levon Biss
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。