自分が経験している「うつ」や「不安」を漫画で伝えるイラストレーター
不安障害、パニック発作、うつ。昔に比べると「心の病」についての理解が進んできたとはいえ、まだまだ見ためには分からない病気を抱えた人たちは、生活に苦労が絶えません。
まさに、そんな苦労を抱えているイラストレーターSow Ayさんは、数ヶ月前から自分の気持ちや頭のなかの出来事を漫画で表現しているのです。口ではなかなか説明できない気持ちは、絵にするほうがずっと簡単だったそうです。
01.
音楽バリア
音楽を聴いていたら、うつおばけは寄って来ない。
02.
理想と現実
「困難がいかに自分を強くしてくれたかを語る人たちを見て、すごいなって思う」
「僕はダメなやつだ。ベッドから出ることすらできない」
03.
外と中
家の外=強くいられる
家の中=崩れ落ちる
「できないよ…」
04.
セラピー予約
「セラピストの予約の電話をしなきゃ」
「やっていなければいいのに」
(出ないでくれ、出ないでくれ、出ないでくれ、出ないでくれ…)
「ふぅ、明日またかけよう」
05.
うつおばけ
「友達といる間は、そっとしておいてくれたんだね」
「ありがとう」
06.
素直に受け止められない…
「僕はメンタルヘルスの話ばっかりして、キミをうんざりさせてるってことはわかってるんだ」「そんなことないわ」
「嘘をつくのはやめてくれ」
07.
頭のなか
「頭のなかだけの話だってわかってるだろう?だったらポジティブになれよ!」
プチッ
「すっごいよくなったぞー!ありがとう!!」
※ぼく、一体何を言ってるんだろう?
08.
SNS
オンラインの「いいね!」が、壮絶な孤独に立ち向かうのを助けてくれるんだ。
09.
ちがう態度
「ぼくの心はめちゃめちゃだ」って言ったら、友だちは今までとちがう態度になるんじゃないかって想像したら、とても怖いよ。
10.
出かける元気
「今週1週間で、初めて服を着替えたぞ」
「でも、出かける元気はないや」
11.
人質
「自分の家のなかなのに、人質になっているような気分だ」
12.
失った時間
うつおばけ
「こうやってベッドの上で無駄にした時間で、どれだけたくさんの素晴らしいことができたか、わかっているのか?」
13.
一番つらいこと
「なぁ、何が一番つらいか知ってる?」
「みんながみんな、ぼくに『大丈夫になるよ』って言うんだ」
「でも、ぼくには無理だと思う。『大丈夫』になんてなれないよ」
「もう『大丈夫』になることなんてないんだ」