車椅子でも使える「ベビーカー」発明したのは、なんと高校生?
車椅子を利用するパパやママでも使いやすいベビーカー。夢のような話が、アメリカで実現しそうです。しかも、このユニバーサルデザインを考案したのは、なんと16歳の高校生。これは、画期的!
車椅子ユーザー向けに
設計されたベビーカー
車椅子に座ってデモンストレーションするAlden Kaneくん。University of Detroit Jesuit High Schoolに通う16歳の高校生です。彼が、このベビーカー製作に乗り出すキッカケとなったのが、幼少期の事故により、両下肢に運動麻痺が残るママ(Sharina Jonesさん)の抱える問題を知ったとき。「車椅子ではベビーカーが使えないことに困っている」と。
科学、技術、工学、数学の成績優秀者で、いわゆる理数系男子のKaneくん。飛び級で付属大学の援助を得て、Jonesさんのために車椅子利用者に適した、バリアフリーのベビーカー作りを始めました。
「車椅子の人が押しても、赤ちゃんが安全であること。それが最大のポイントでした。もうひとつは、いかにして車椅子と着脱可能にするかです」
地元テレビ局「FOX 2 Detroit」の取材インタビューに答えるKaneくん。
レバー操作ひとつ、
ベビーキャリー使用
楽チン操作にキラリ!
ちなみに、彼の考案したベビーカーは、車でお出かけ時のチャイルドシートとベビーカーを兼用するベビーキャリーを使うことが大前提。動画にも登場するように、車椅子に座った位置からでもキャリーごと赤ちゃんを下ろせる、ハンドルが決め手のようです。車椅子の前輪の支柱とベビーカーを両サイドから止める金具は、レバー操作ひとつで着脱できるよう、細部まで利用者視点のこだわりよう。
およそ半年間に渡って、工場で試作を繰り返し、ようやく完成したプロトタイプをJonesさんに披露したKaneくん。赤ちゃんを乗せて自走する姿を目にし、「足の不自由な人に向けたベビーカーが、どうしても必要」と感じたそうです。
現在、彼は試作品を完成させ、車椅子の人でも適応可能なベビーカーの特許取得を目指していると、「TIMES」も高校生の革新的なアイデアを大きく紹介しています。
Reference:FOX 2 Detroit , TIMES
Licensed material used with permission by John Powell , Collage of Engineering & Sicience , University of Detroit Mercy 20th