何気ない日常に「メッセージ」で気づきを与えるアーティスト

誰もが目にしているはずなんだけど、見過ごしてしまうような街の風景。それをアート作品に昇華させるMichel Pederson氏。2013年から、このインスタレーション活動を開始しました。ちょっとしたイタズラとも思えるような、彼のユーモアある作品が、じわじわと心の芯に刺さってきませんか?

01.
どうか、そっとしておいて。

tumblr_nwiu6mPOic1rte5gyo6_1280

02.
これが、唯一の脱出方法

スクリーンショット 2015-10-23 13.08.41

逃げ道を確保するには…地球の反対側に向かって、とにかく穴を掘ること。必要なもの。①シャベル②強靭な筋力③十分な水と食料④友達、家族、Wi-Fiから、長期間離れることができる意思⑤そして、決意。

03.
呼吸測定器
tumblr_nqjqnmmoNM1t3t6f3o4_540

もしも、過呼吸気味に感じているのなら、この時計の針をよく見ながら、吸って吐いてのペースを合わせてごらん。呼吸がゆっくりになるまで続けること。楽なリズムになったら、ここを離れても大丈夫。

04.
ここで待ってて!

tumblr_nwiu6mPOic1rte5gyo1_1280もうすぐ、未来のあなたが会いにやってくる。それまで、じっとここで待ってて。

05.
シーッ、ここにいるって
誰にも言わないでよ

tumblr_nwiu6mPOic1rte5gyo5_1280

06.
電線の上に引っかかった
スニーカー

スクリーンショット 2015-10-23 12.39.59

頭上の電線にぶら下がったシューズは、13歳の少年がうんざりして放り投げた結果、1989年の11月12日以来、ここにひっかかったままになっています。あるじを失った孤独なシューズは、どんな天候にもめげずにここに留まり続け、現在、電線にぶら下がった世界最長記録を保持しています。

07.
出口はこちらでーす

tumblr_nohcujuS7I1t3t6f3o4_r1_540

08.
この場所での
気まずい沈黙の歴史

スクリーンショット 2015-10-23 12.40.22

このベンチにおける気まずい沈黙の最長記録は、2011年5月4日ここに座った3人の友達(ハンナ、クリス、エイダン)によって記録されている。クリスが昔話を持ち出したとき、エイダンは彼が話を自分のいいようにすり替えていると指摘した。ヒートする二人のやりとりを聞いていたハンナは、彼らに「誰だって遠い昔の記憶は曖昧」と、仲裁に入ったものの功を奏せず。4分32秒の沈黙をもたらした。

09.
天気の話なんて、
聞きたくもないよ

スクリーンショット 2015-10-23 12.54.18

 10.
主人の帰りを
じっと待つアームチェア

スクリーンショット 2015-10-23 12.40.51

2015年2月3日、仕事で失敗を犯したマーティン・ヒルは、肩を落として自宅に戻ってきた。そのままこの椅子に深く腰掛け、その夜、忽然と姿を消した。心配した家族は、議論の末このアームチェアを外に出すことに決めた。新鮮な空気にあて、日々の喧騒のなかにさらすことで、もしかしたら彼が戻ってくるかもしれないと願ってのことだ。みなさん、腰掛けないでくれてありがとう。

11.
隠すことなんてできないのさ

スクリーンショット 2015-10-23 12.39.09

「都市に暮らしていると、あまりのスピードに私たちは、ほとんどのものを目の隅に捉えただけで見た気になってしまう。だけどそれは、真実を見過ごしてしまっているということなのです」

誰も気づかないものに気づきを与える。自身の作品のコンセプトを「The Atlantic」に語るPederson氏の言葉を、最後にご紹介しました。

Reference :The Atlantic
Licensed material used with permission by Michel Pederson

関連する記事

以前も紹介したことがあるMarco Melgratiさんの風刺画。新しい作品も、インパクト大のものがズラリ。何気ない私たちの日々のおこないも風刺されていて...
オーストラリア・シドニー在住のアーティスト、Miguel Marquezさんは、屋外にちょっとしたサインを掲示する作品を手がけています。まるで“公的な機関...
鳥の巣箱を使ったストリートアート。道路標識や壁など、街中の何気ないところに設置されたそれは、まるで宝探しみたいで見ているだけでもおもしろい。
音楽フェスや各種企業プロジェクトなどに自身の作品提供を行っているDaniel Popperさん。スチールや木材、ロープ、トイレットペーパーの芯などを使って...
6月3日に登場した有料サブスクリプション「Twitter Blue」では、新たにBookmark Folders(ブックマークフォルダ)、Undo Twe...
これからも進化していくバーチャルダンスパーティー「We Come In Peace」。ニューヨークを拠点にするアーティストTin NguyenさんとEdw...
過去にリオデジャネイロのファベーラやケープタウンのシャンティタウンを色鮮やかに変えてきたアーティストeL Seed。そんな彼がカイロの街に描いたアートを改...
デジタルアートを駆使して、摩訶不思議な街を生み出しいるのは、バルセロナを拠点に活躍するアーティストのVictor Enrich。映画「インセプション」ばり...
あこがれの街。
なんかちょっと、変なんだけど。
たいくつなコーヒーの味に刺激をプラスする「Ujjo」は、コーヒー専用のホットソース。
サイボーグアーティスト「Moon Ribas」へインタビュー【vol.2】
サンフランシスコ市長London Breed氏は、経済復興政策の一環としてアーティストに対する「ベーシックインカム」プログラムの開始を発表した。
高さ20メートルもあるこの“木”、コットンを手で編んでつくられたもの。ブラジル出身のアーティストErnesto Neto氏によるインスタレーションです。初...
サイボーグアーティスト「Moon Ribas」へインタビュー【vol.3】
いろんな国の日常をとらえた写真作品を紹介する不定期連載企画です。
アメリカを代表する美術館である「ロサンゼルス現代美術館(MOCA)」が、親交のあるアーティスト9人がデザインしたアートマスクを発売する。ヴァージル・アブロ...
ある匿名アーティストたちによる、フランス・ボルドーの歴史的建造物を、ビニール袋で埋め尽くすというインスタレーション。リサイクルだけでは、ゴミ問題を解決でき...
イラストレーターのMax Gutherは、人々の何気ない日常を描いているんだけど、どれも「監視カメラ」で見ているような角度から。リアルだったら絶対にいけな...
2020年にサブスク解禁「してほしい」有名アーティストをまとめてみました!
家で過ごす人々と作品発表や販売の機会を失ったアーティストの作品をつなぐことを目的にした期間限定ECサイト「ONE ROOM ART」。
少し前の話ですが、スイス西部のジュネーブの湖畔に舟を浮かべる少女のランドアートが出現しました。それは、難民に関するメッセージを伝えるためでした。
エドヴァルド・ムンクによる有名な絵画『叫び』のオリジナルバージョンには、左上に「狂人にしか描けない!」と鉛筆で書かれたメッセージが1904年に見つかってい...
来年4月22日(木)より、70代以上の女性アーティストに注目した「アナザーエナジー展」が東京・六本木の「森美術館」で開催される。
美術館などのアート施設が近くにない人にも、アートを届ける素敵なプロジェクト。
「日常も旅になっている」と言うのは、ファッションモデルとしてだけでなく、詩や写真分野でのクリエイティブ活動でも多くの支持を集めるラブリさん。彼女の頭の中に...
「名前はよく聞くけど、なんだかイメージが湧いてこない国」にフィーチャーして、紹介していきます。
"世界の電子機器の墓場”と呼ばれるガーナのスラム街・アグボグブロシー。この地の貧困問題と環境問題をアートの力で変えるべく立ち上がったアーティスト・長坂真護...
今月も、たくさんのメッセージをありがとうございました!恋の悩みは、尽きないものですよね…(笑)。
ゲームや漫画のキャラクター、ドリンクブランド、ファーストフードブランド…見覚えのあるポップアイコンが破滅している。そんな世紀末的な作品を描いたのは、チェコ...