街をさまよう「ゴミのモンスター」が、人々の心を動かす。

不気味なんだけど、愛着を感じてしまう化け物たち。様々な場所にあるこのアートは、通り過ぎる人々を楽しませるだけのものじゃありません。

「蘇ったゴミを見て、使い捨てについて考えて欲しい」。そう思い行動したFrancisco de Pajaroさんは、スペインを拠点に活動するアーティスト。彼によって、生まれ変わったゴミモンスターが心に語りかけます。

もう捨てちゃうの?
まだまだ使えるでしょ。

「使い捨てが当たり前になった社会でも、まだ利用できるものはたくさんある」

ロンドン、バルセロナ、ニューヨークなど、幅広い場所で制作をするPajaroさんは、どの街でもこの思いを大切にしているんです。

もちろん、ゴミをゼロにすることは難しい。でも、一人ひとりがムダのない生活を意識するだけでも、少しずつ世の中は変わっていくはず。ゴミから生まれたモンスターたちはそれを伝えるために生まれました。

ゴミだって集まるとすごいんだぞ!今からその力を見せてあげるね。

自分たちの可能性を探す旅に行ってきます。

もう、二度とトイレとしては働かないぞ!

やれやれ。人間たちが適当なところに捨てるから、自分であるべき場所に戻りますよっと。

住み心地はどうかって?悪いに決まっているだろ。

ブロロロロロロ〜!バンバン!まだまだ使えるゴミを巡って、争いが始まった。

うーん。自分の家がわからない。

こんなところに化け物が!?って、そう叫んで逃げていった人間たち。それを作り出したのは誰かな?

捨てられるくらいなら、こっちから逃げ出してやる!

今、世界がいらないモノで汚れてしまったら、次の世代にもきっと悪影響になるはず、と彼は語ります。

もしも、この問題を放置してしまったら、私たち自身が未来を壊してしまうモンスターになってしまうのかもしれません。

Licensed material used with permission by Francisco de Pajaro
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。