稼ぐ人はなぜ、1円玉を大事にするのか?5つの理由

「1円たりとも無駄にしない」という言葉がありますが、1円玉は、お金の「最小単位」だからこそ、どのように扱うかによって、その人の価値観や哲学、人生観がありのままに映し出されるます。ここでは参考にすべきお金との付き合い方について紹介していきます。

01.
1円玉を粗末に扱うと
仕事にも支障をきたす
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ズボンのポケットに小銭をジャラジャラと放り込む、会社のデスクの引き出しで、クリップや付箋と一緒に1円玉や10円玉が転がっている…。このように小銭を扱っている人は、要注意。気持ちを引き締めてお金と向き合わないと、痛い目に遭う可能性があります。

というのは、その人のお金全般に対する態度が小銭の扱いに表れやすいからです。と同時に、そうした態度はほかの物事にも派生している場合が少なくありません。

私が仕事でお付き合いしてきた経営者のなかで、事業に失敗してしまった方の共通点に、「1円、10円単位の小さなお金を軽く見ていた」というのがあります。そうしたいい加減さは、巡り巡って事業の姿勢にも表れるということ。1円玉を軽く見ることで、もっと大事なもの、あるいは大きなお金を遠ざけている可能性もあるのです。

02.
お金は社会の共有財産
抱え込まず、手放すべき

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稼ぐ人たちの多くは、お金は「天下の回りもの」と考えているようです。たとえ自分のお金であっても、一定の距離を保って付き合っているのです。

あなたが使ったお金は、どこかの企業の売上になり、社員の給料になる。そして、同じように巡り巡ったあと、あなたの給料になって戻ってくる。あるいは、あなたが払った税金は、行政サービスなどの形で社会に役立ちます。ゆくゆくはあなたにも、役立つものとして戻ってきます。

つまり、自分の元にやってきたお金をただ抱え込んでいてはダメなのです。正しく放ってこそ、生活も、そして社会も豊かになる。そういう意味では、お金は社会の共有財産、といえるでしょう。ですから、お金は「預かりもの」と考えるくらいがちょうどよいと思います。

03.
無駄遣いによる後悔こそが
「予防薬」になる

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私は、お金を上手に使うためには、ある程度の無駄遣いは必要、だと思っています。なぜなら、無駄遣いで激しい後悔をすることが、一番の「薬」になるからです。

私の趣味のひとつは音楽で、あらゆるジャンルを聴きます。20代後半の頃は、お金に汲々としていたにもかかわらず、ロック系やビジュアル系の派手な服を衝動買い。一度も着ないものまでありました。「なんてバカな買い物をしたのだろう」と恥ずかしくなる始末。

こんな経験を何度も繰り返した結果、ようやく「お金を使ってこんな気持ちになるのは、もう二度とごめんだ」と心の底から思ったのです。それ以降、無駄遣いはほとんどしなくなりました。

04.
1円を貯められずして
1000万円は貯められない

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給料を貯蓄にまわす余裕がない、今の収入では生活するのが精一杯、という方におすすめしたいのが、「1円玉貯金」です。1日1円の貯金と決めてもいいし、1日の終わりに財布の中をチェックし、1円玉はすべて貯金、と決めてもいい。

「1円なんて、貯めても金額はたかが知れているだろう」と思うかもしれません。しかし、1円玉貯金には、実は金額以上のプラス効果があります。貯金の習慣が身につくのです。貯金ができる人とできない人の違いは、収入の差や生活の質などさまざまありますが、一番の違いは、単に「やるか」「やらないか」だけだと思います。

お金がないときこそ、そして、お金を貯めたいと思っている人こそ、わずかな金額だとバカにせず、1円玉貯金をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

05.
×買えない◎買わない
言葉遣いをポジティブに

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お金に対する感情をプラスにするために、行動を変えることから始めましょう。そのひとつが、言葉遣いを変えること。欲しいものが高くて買えないとき、「そんな高いものは買えない」「今はとても買えない」とは言わずに、「今は買わない」と言い切る。

「買えない」と言うと、不足感や自分に対する敗北感しか残りませんが、「今は買わない」と言うと未来に希望の余地が生まれます。たとえそのとき現実は伴わなくても、気持ちが豊かさをキープできていれば、お金への感情もプラスに変わっていく。これによって、よいサイクルが回り始めます。

稼ぐ人はなぜ、1円玉を大事にするのか? 
コンテンツ提供元:サンマーク出版

亀田潤一郎/Junichiro Kameda

税理士。一時はホームレスでうつ病になるも、「中小企業の経営者をお金の苦労から守りたい」という使命感から、苦節10年を経て税理士の道へ。数字に苦手意識をもつ経営者向けに通帳を活用して資金繰りをよくするお金のコントロール方法を指導。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。