【ハワイ】ガイドブックに載らない「あの名所」がついに取り壊し!

オアフ島の「あの名所」がついに取り壊し、撤去されました。ガイドブックにも載らない場所なのに、なぜか観光客があとを絶たない理由。それは、超スリリングな立ち入り禁止エリアだったから。

断崖でプッツリ切れる
コンクリの道
デッドマンズキャットウォーク

『ここに地終わり海始まる』小説のタイトルにもなったこの一文は、ユーラシア大陸の最西端ポルトガル・ロカ岬に建つ石碑に刻み込まれたもの。目の前に広がるのは大西洋。
一方、こちらハワイ・オアフ島にある地の果ては、「THE DEAD MANS CAT WALK(デッドマンズキャットウォーク)」と呼ばれる道の終わり。やはり、同じように眼前は青い海。断崖に延びるコンクリート製の一本道が、まるでファッションモデルが歩くランウェイ(別名:キャトウォーク)のようで、コンクリートの道にこう落書きしたことからこの名で親しまれるようになったそうです。

私有地につき進入禁止も
観光客があとを絶たない

Photo by Justin Bailey

オアフ島のシンボル、ダイアモンドヘッド近くにある「カメハメ・リッジ・トレイル」というハイキングコース。その終点がデッドマンズキャットウォーク。本来、ここは私有地のため進入禁止のエリア。ですが、断崖から見下ろすコバルトブルーの景色を見るため、観光客があとを絶ちません。そのため警備員が毎日、定期的に巡回し、これまでも侵入者を取り締まってきました。

それでも…どれだけ「入るな」と書いてあっても、絶景トレイラーは毎日のように押し寄せます。バリケードを乗り越え、フェンスに穴を開け、断崖の果てに待つ絶景を目指す人々。

彼らの目の前に広がる光景。それが、こちらの写真。ちょっと…こりゃ本気で命の危険を感じずにはいられません!

撤去の原因は、
路上駐車とゴミ問題

この長らく続いた「いたちごっこ」に、いよいよ終止符が打たれたのが2016年3月1日。ハワイ州政府は、安全確保を理由にデッドマンズキャットウォークの象徴だった、断崖に向かうコンクリート製の道をドリルで砕いて完全撤去を敢行。

さて、この場所を私有地として管理しているのは、ハワイの大地主であるビショップ財団です。所有者のLori Hiraki氏は、「Hawaii News Now」の取材に対して、観光客のマナーの悪さを指摘しました。絶景スポット目当てに訪れる観光客の車で、道路はふさがり、ゴミがそこらじゅうに投棄される日々だったそうです。「この駐車とゴミの問題さえなければ、デッドマンズキャットウォーク撤去という選択肢には至らなかったはず」だとKiraki氏が本音をチラリ。事実、州政府の広報担当者Paula Aila氏の話では、今回の撤去という決断に至るまで、この場所での大きな被害や事故はこれまで一度も報告されてないそうです。

ともあれ、ガイドブックに載らないオアフの名観光スポットがひとつ、惜しまれながら消える結果に。


Reference:Hawaii News Now
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