ニュージーランドを知り尽くした男たちによる「究極のガイドブック」

かつてニュージーランドは、「羊の数が人の数より多い国」として旅人たちに知られていた。そこから受けた印象は、牧歌的。大自然はあるけど、退屈な国。そう勝手に思いこんでいた。でも、じつは、この南半球の小国はとてもアクティブでクリエイティブ。ITや起業、フード&ドリンク、アートやソーシャルにおいて、世界の最先端なのだとか。

「ここには、日本人が知らない魅力とコンテンツが限りなくある」。そう語るのは、音楽プロデューサーの職を捨てて2010年からニュージーランドで森の生活を送る、執筆家の四角大輔氏。50ヶ国近くを旅し、現地を熟知する彼が疑問に感じたのは、毎年、似たような情報ばかりでマンネリ化したガイドブックが多いことだという。

そこで、彼は、ニュージーランドのリアルな姿を正しく伝え、この国のイメージを一新するガイドブックを創る、という構想にたどりつく。

むき出しの
ニュージーランドを伝えたい

『Unplugged NEW ZEALAND〜未来の国のリアルを旅するガイドブック』

Unpluggedというのは、アコースティック構成による音楽パフォーマンス。ミニマムな生楽器と歌だけという「むき出し」の状態は、アーティストの「リアル=真髄」に触れることができる、とは四角氏の弁。

現段階ではまだ仮タイトルとのことだが、そのネーミングには彼の想いが込められている。

最強のチームによる
究極の一冊

ニュージーランドに移住して以来、自分を訪ねてきてくれる仲間や家族。また、この国に長く住む友人たち。「こんな素晴らしいのにガイドブックにすら載ってない」「もっと良いスポットやコンテンツがあるのに、なぜ?」。彼らの声は、四角氏の背中を押すきっかけとなる。

「先進的なニュージーランドのリアルな姿を届けたい」「これまでのガイドブックのスタイルにとらわれない究極の一冊にしたい」。独力では限界があると判断した四角氏は、ニュージーランド最強のチームを編成。メンバーは、ニュージーランド最大のメディア「NZdaisuki.com」代表の野澤哲夫氏、最も読まれているニュージーランド個人メディア「日刊ニュージーランドライフ」主催の長田雅史氏、ニュージーランド写真家の富永卓哉氏、そして四角氏となる。

4人に共通するのは、この国の「最新情報とリアル」を熟知して、何年間もニュージーランド情報を発信してきた強者たち。超ヒップな唯一無二のガイドブックができるのは間違いないだろう。

わずか1.5日で
目標額を達成

ガイドブックをつくるにあたりチームで合意された資金繰りは、個人からのピュアな支援を募るクラウドファンディング。理由としては、旅行会社や観光斡旋企業からの広告費で製作すると内容にウソや歪みが生じてしまうからなんだとか。

日本最大規模の「CAMPFIRE」で資金調達をしたところ、スタートから1日半という驚きのスピードで目標額の120万円に到達。さらに、ガイドブックをイメージ通りのカタチにするために200万円のストレッチゴールを呼びかけたところ、わずか5日目に達成した。

2月18日時点でのパトロン数は416人。募集終了まで40日あまりを残しながら資金調達に達成したことは、多くの期待の表れとも言えるだろう。現在、さらなるストレッチゴールの300万円を目指すべく、新たなリターンも追加された。達成した際には、書籍のボリュームアップや紙質のアップグレードも予定しているという。

ニュージーランドを「未来の国」とする四角氏。ハッピーに生きるためのすべてが揃ったこの国に多くの人々が訪れて、生きる上で「本当に大切なことは何か」を見つめ直すきっかけにして欲しい。

プロジェクトに共感できる方は、こちらからチェックしてみよう。

Top Photo by Daisuke Yosumi
Licensed material used with permission byCAMPFIRE
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。