観光客が増えすぎたハワイで導入されるかもしれない「modest fee」ってなに……?
観光大国ハワイが、環境保全と過剰観光対策の一環として、観光客に新たな課金を提案中。そして、これはハワイに限った話ではなく……。
この記事の要点
・ハワイ州知事が、観光客に対してホテルチェックイン時に25ドルの課金を提案。
・収益はビーチ保護や予防策に使用され、気候変動への意識向上を図る。
・世界的な過剰観光対策の一環として、ヴェネツィアやアイスランドも類似の取り組みを計画中。
2024年の州情勢演説において、ハワイ州ジョシュ・グリーン知事は、ホテルや短期レンタル施設にチェックインする観光客に対し、25ドルの料金を課す新提案を発表した。
この「modest fee(わずかな手数料)」は、年間で6800万ドル以上の収入を生み出すことが見込まれており、ビーチの保全や先のような山火事による被害を最小限に抑えるための防火対策などに使用される予定。
グリーン知事は「わずかでも旅行者から手数料として徴収することで、環境を保護し、気候変動の影響への認識を高めるための資源が得られる」と述べ、ハワイの自然資源であるビーチや森林、滝は“文化と生活の重要な部分”であることを教書演説にて強調した。
さらに、一時宿泊税の増税などを示唆するなど、他の料金案においても当局は積極的な姿勢を示している。もっとも、ハワイは既に世界でも最高ランクの観光税を課しており、例えばホノルルでは10.25%の一時宿泊税、オアフ島では追加の3%のサーチャージが適用されている。
これらの提案は、ハワイにおける「過剰観光」に対する最新の取り組みのひとつ。昨年、当局は州立公園や森林、ハイキングトレイルなどの観光に対する料金を含む観光客影響料金プログラムの設立を提案していた。また、グリーン知事は以前から入州に50ドルの料金を課すアイデアを提唱していたことも今回の提案の背景にある。
こうした動きは他の観光地でも見られるようで、イタリアのヴェネツィア市は、今春から日帰り観光客に対するチケット販売を開始し、ツアーグループの人数制限を設ける予定であるとのこと。同様に、アイスランドでは気候および持続可能性目標をサポートするために、観光客に料金を課す計画も。
これらの提案が可決された場合、観光客の数や環境にはどのような影響が及ぼされるのだろうか……。
※本記事はGeneraitve AIを一部活用して制作しております。