太陽を浴びると青く染まる「サンプリント」が素敵!(藍染めじゃありません)
テキスタイル・デザイナーとして活躍する氷室友里さんは、友人の結婚式前夜祭で、染め物のワークショップを開き、参加者みんなで作ったドレスを新婦にプレゼントしたそうです。藍色のドレスに注目!
葉っぱや草木の模様があしらわれた藍染めのワンピースーーと思いきや、そうではないのだとか。
特殊な薬剤を生地に塗ると、太陽光が当たった部分が青く染まる「サンプリント」という方法を使っています。
太陽と植物で彩る、
世界で一つだけのドレス!
ここは、山梨県笛吹市にある「芦川グリーンロッジ」。テーマは森のウエディングで、その前夜祭も自然に囲まれた場所で行われました。
みんなで植物を拾っては、それぞれ縁側に敷いた生地の上に添えていきます。
日の当たる部分と影がコントラストを生んで柄になるため、デザインは時間との勝負!
氷室さんは、植物を集める参加者の発想が本当に豊かだったとコメント。
「ハートが入っているからと、クローバーやぺんぺん草を持ってきてくださったり、葉っぱをちぎって顔にしたり。見ているだけで幸せな気持ちになる素敵な柄になりました」
たしかに、つい微笑まずにはいられない模様ですよね。そして、これをしばらく太陽にかざし、水につけると…。
影になっていたところが青白い模様に!
プリントに関して言えば、あとは乾かすだけ…ですが、翌日のお色直しに着るドレスを間に合わせるため、夜なべしてミシンを踏んだそうです。ドレス姿はとても良く似合っていましたよね。なにより、みんなの思い出がカタチに残るところがGOOD!
誕生日会などのグループアクティビティにはもってこいだそうですが、特殊な染料が必要なこともあり、日本ではまだあまり知られていません。
海外では子どもから大人まで幅広く楽しまれている、知る人ぞ知るプリント手法。「青写真」と呼ばれる写真技法を布地に対して使っています。以下、その例を幾つか。
染料さえ用意できれば誰でもカンタンにできるもので、氷室さん自身、今後「サンプリント」を使った作品づくりや、ワークショップの開催を予定しているそうです。
詳しくは彼女のInstagram「YURI HIMURO」をチェック!贈り物としてはもちろん、とことん染めにこだわってみるのもいいかも。ぜひ一度体験してみたいですね。