1週間分のゴミを撮っていたカメラマンが、今度は「子どもの朝食」を撮り始めた理由

「1週間分のゴミを撮っている写真家がいるんだよ」と言われてもにわかには信じがたいですが、フォトグラファーのGregg Segalは、文字通り、人々の1週間分のゴミを撮影するプロジェクトを運営。

「私たちが消費するもの、そして捨てるものは、私たちの健康と地球の健康のストーリーを語っているのです」というGreggは、2014年に家族や友人知人たちに「1週間で出たゴミをとっておいてほしい」と頼みました。

そして、そのゴミと一緒に並んで寝てもらい、写真を撮ったのです。 

こんなにたくさん
ゴミを出していたんだ!

1週間で出るそのゴミの量にびっくり。Greggによると、この写真撮影に参加した人たちは、これを機に自分たちの出すゴミの量を自覚するようになり、ゴミを減らすような心がけをするようになったそうです。

この「7 Days of Garbage」という一連の写真は、大きな反響を呼び世界中のメディアで取り上げられたのです。

そしていま
「子どもの朝食」を撮る

消費の問題について常に考えているGreggは、ゴミの写真を撮る中で、食べ物のことについてもより深く考えるようになりました。体に良い食べ物、悪い食べ物の話はよく話題にのぼるようになりましたが、実際に人々の食事はどれだけ変化したのだろう、と。

そこで今度は、1週間で食べたものを全て記録しておいてほしい、と子どもと両親にお願いしました。記録が終わると、1週間のご飯を再現し、テーブルの上に並べて子供と一緒に撮影したのです。「Daily Bread」プロジェクトのスタートです。

Greggは、世界の食事を撮影して、「食事のスペクトラム」を作ることを目標にしているそうです。ヒマラヤの山脈に住んでいる子どもとウィスコンシン州の郊外に住んでいる子どもの食事は、いったいどんな風に違うのか、と。

彼は現在、Kickstarterにて「7 Days of Garbage」と「Daily Bread」を国外でも撮るための資金を募集しています。

Licensed material used with permission by Gregg Segal Photography
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。