地域によってこんなに違う。「お雑煮」は肌にとって縁起のいい美容食だった?

おせちと並ぶ縁起物としてお正月に食べる人も多いお雑煮。でも、見方を変えれば、様々な食材を一緒に煮て食べるお雑煮は、毎日の食卓に取り込みたい栄養食とも言えるかも。

特に肌のケアは、適切な食材を摂り入れることがとても大切。地方によって入れる具材やスープの仕立て方が全然違う日本各地のお雑煮を参考に、肌が喜ぶ「美肌雑煮」を作って食べてみませんか?

何と言ってもお餅が入っているから、モチモチとした「もち肌」を目指すには、縁起の良さも最高です♪

乾燥のケアに。
くるみ雑煮(岩手)

岩手県沿岸部のお雑煮は、しょうゆ味のスープに鶏肉、人参、大根、ごぼう、凍り豆腐、せりなどの具材と焼いたお餅が入っています。もっとも特徴的なのは、お雑煮に「くるみだれ」を添えて出すところ。砂糖などで甘く味付けしたくるみだれにお餅を絡めていただきます。

くるみに含まれる「α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)」は体内でつくることのできない必須脂肪酸で、肌の保護力を高めてくれるのだそう。ビタミンACEが摂れるレシピ(ニンジン、くるみ、せり)なので抗酸化(シミ)のケアにもいいみたい。

冷え対策に。
親子雑煮(新潟)

新潟の「親子雑煮」は、鮭といくらが具材の目玉。それ以外に、大根、ごぼう、人参、こんにゃく、ほうれんそう、焼き豆腐などが入った具沢山なお雑煮です。

じつは脇役の大根、ごぼう、にんじん、こんにゃくは「あたため食材」。もちろん主役の鮭にはDHA・EPA、アスタキサンチン、ヒアルロン酸、皮の部分にはコラーゲンなど肌が喜ぶ栄養素が豊富に含まれています。

ごぼうやこんにゃくの食物繊維も摂れるレシピなので、腸の働きをよくしてくれることで、自律神経が整って、冷えの改善効果も期待できそうですよ。

敏感肌のケアに。
牡蠣雑煮(広島)

広島と言えば牡蠣。そんな栄養たっぷりな名産品をお雑煮にも贅沢に使います。牡蠣以外にはブリ、かまぼこ、せりなど、割とシンプルな具材が特徴。

牡蠣に含まれた亜鉛は、肌の新陳代謝を正常化するのに役立ってくれるのだとか。またブリを入れれば肌をつくるのに必要な栄養素、たんぱく質やDHA・EPA、鉄分なども一緒に摂れます。

せりは鉄分の吸収を助けるビタミンCが豊富なのでとてもバランスが取れたレシピと言えるみたい。

若々しいお肌のために。
納豆雑煮(熊本)

熊本の一部では、鶏肉、人参、大根、里芋、三つ葉などを入れたシンプルなお雑煮に納豆を添え、具材を絡めて食べる風習があるそうです。

納豆に含まれるイソフラボンが女性ホルモンに似た働きをしてくれ、抗酸化、保湿などを促します。さらにナットウキナーゼという酵素には血液をサラサラにする働きがあります。ナットウキナーゼは加熱調理すると効果がうすくなると言われているのですが、納豆雑煮の場合は「別添え」だからその心配はなく、理にかなった食べ方と言えます。
 
納豆と里芋のネバネバは「ムチン」という栄養素で、たんぱく質の吸収を助けてくれるベストパートナー。納豆、鶏肉に含まれるたんぱく質は正常な肌の再生に欠かせないから、若々しい肌を保つためにはいい食べ合わせと言えそうです。ムチンも加熱で効果がうすくなると言われているので、なるべく短時間の調理を心がけましょう。

監修:ポーラ美容研究室

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「美肌予報」

お雑煮が地方によってこんなにも違うのは、気候の違いに一因があるのかもしれませんね。じつは、お肌のケアも同じ。季節や地域によって気候が変われば、お肌の調子も変わります。気候に合わせたケアを先取りすることが、美肌のためには大切なんです。

そこでチェックしておきたいのが、コスメブランドのポーラが提供している「美肌予報」。このサイトでは、ポーラが持つ「肌のビッグデータ」と日本気象協会が持つ「気象のビッグデータ」のコラボレーションによって、全国各地の美肌指数と、その時期その地域にあった肌ケアのアドバイスを導き出しています。

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