生徒が誰も来ないんだけど…。すねた教授の実況ツイートがおもしろい!
Adam Heath Avitable教授は、いつも通り授業のために教室に向かいました。すると、不思議なことに、生徒が誰もいません。待てども待てども、なぜか誰ひとり来ません。
すね始めた教授は、「#Classwatch2017」というハッシュタグをつけ、その状況をTwitterで実況することにしました。誰も来ないのは気の毒だけど、なんだか楽しそうで、思わず笑ってしまいます。
「今日は休講って、言ったっけ?」
「教授が15分遅刻したら授業はナシっていうルールがあったと思うんだけど…。あれって逆の場合も適用されるんだっけ?」
「2017年、授業観察。授業は30分前に始まったというのに、生徒はまだひとりもいない。誰か来たと思ったら管理人さんだった。笑いたければ笑えばいい」
「さらに5分が経った。自分のことを疑い始めたよ。今日は休講って言ったっけ?今日って本当に木曜日?僕は夢を見てるのか?」
「静かだな。ドアが開く音がするたび、背筋を伸ばして微笑んでみる。でも誰も入ってこなくて、傷つくんだ」
「授業開始から45分が経った。まだ誰もこない。被害妄想に駆られてきた。教室の鍵がかかってるのかな?
確かめてみよう。…かかってない」
「世界中の人がみんな死んだのかな。突然ゾンビが襲来して、僕だけ、教室の中で生き残ってるとか」
「聖なるものすべてに誓う。時計の針がPM3:00を指しても誰も来なかったら、今日はもう終わりにする」
「教室の窓の外に、鳥が着地した。代数を勉強しないかと誘ってみた。鳥は誘いを断って飛び去っていった。猫に食べられてしまえばいいのに…」
「僕の生徒が全員、複雑な交通事故に巻き込まれていて、それで遅刻してるんだっていうルーブ・ゴールドバーグのシナリオを思い浮かべてる」
「出席簿は僕の心と同じくらい空っぽ。今日のお菓子は自分ひとりで食べるしかない」
「僕が何かを見逃してるんじゃないかと思って、メールをチェックする。でもメールなんて1通もない。変だ。僕は死んだのか?死んでいるのか?これは地獄なのか?」
「いっそのこと、授業を始めたほうがいいのかもしれない。生徒が話し声を聞きつけて入ってくるかもしれない。これっておかしくないよね?そうだろう?」
「神に誓います。もし誰かが僕をからかってるんだとしたら、僕はたぶん泣き崩れるでしょう」
「人の気配がないから、教室の明かりが自動で消えてしまう。点けるために動かないといけないけど、それにいったい何の意味があるっていうんだ」
「外で話し声が聞こえる。希望を胸に窓に近寄る。ただの自転車に乗っている子どもたちだった。楽しそうだ」
「そんな彼らに“なんで学校に行かないんだ?先生が困るだろう!”と閉まっている窓越しに叫んで、中指を立てた」
「教室の椅子に名前をつけ始めた。ファンフェッティは良い子だ。チャラマンダーはトラブルメーカーだ」
「上司にメールを発射。“僕の生徒はみんなどこに行っちゃったんですか???”
返事はない」
「そのとき、事態は動いた。僕はドアの開く音を聞いた。誰かが近づいてきて、足音が大きくなってくる。もしかして?生徒?90分遅れて?」
「違った」
「わかったよ、降参だ。もう荷物をしまって家に帰る。これは明らかに、今日は誰にも教えることができないっていうサインなんだ」
「ふいに2人の生徒が入ってきた。無慈悲で、謝りもせず、説明もない。お菓子がもらえるなんて思うなよ」
「いや、やっぱりそんなことはできない。お菓子はあげて、でも授業は95分前に始まったよと教えてあげた。2人の生徒は肩をすくめた。殺意が芽生えた」
「生徒たちは、今日パソコンを使ってもいいかと聞いてきた。僕はため息をついて、いいよと答えた。僕はもうここにいる必要はないみたいだ。おしまい」
さて、後日談
結局、どうしてひとりも生徒が来なかったの?と聞いてみたところ
「僕は、高校を出ていない生徒が試験を受ける準備をするためのコースを教えているんです。生徒たちはそれぞれ自分のペースで学んでいて、僕は数学、社会学、科学、リーディングや言語スキルなどを、彼らの必要に応じて教えています。なので、生徒が毎日出席することを期待しているわけではないのですが、さすがに誰もいないのは珍しいことでした(笑)。この日のフロリダは天気も良かったし、ほとんどの生徒は仕事もしているので、誰も来なかったのは偶然だと思います。もちろん授業は再開しているし、クラスは学ぶ意欲のある生徒たちでいっぱいですよ」
と、回答を頂けました。じつはこの教授、コメディアンとしての顔も持っているんです。そう聞くと、この愉快な一連のツイートにも納得できるかもしれませんね。