プロの「メディカルイラストレーター」が本気を出してみた。

どんな人でも、皮膚の下には筋肉があり、血管がある。

自分の身体でさえ日常の中であまり意識することはありませんが、「もし皮膚が透けていたら、その下はこうなっている」とリアルに描いた作品が話題になっています。

こんな解剖学の勉強、あり?

正確無比な再現力。筋肉や血管の配置は解剖学的に全て正しい描写になっているのだそう。

それにしても、一体どうしてこんなアートをはじめたのか?作者のDanny Quirkさんに聞いてみました。

きっかけは当時つきあっていた
「彼女」のため

「僕は、メディカルイラストレーターという仕事をしているんだ。ドクターと協力しながら、論文や書籍に使う絵を描く仕事だよ。絵は基本的に独学で、仕事をしながら覚えていった。

ボディペインティングをはじめたのは、2012年くらいから。そのとき付き合っていた女の子が解剖学の授業で苦労していて、覚えやすいように彼女の体に描いてあげていたんだ。そしたら、その子が『ハロウィンにこのペイントで出かけたい!』っていうから顔に描いてあげたら、その写真がSNSで大バズ。それが、このアートをはじめたきっかけだよ。

最近は、Dr.Kathy Dooley、Dr.Anna Folckomerという2人のドクターと一緒に、Immaculate Dissection(殺さない解剖)っていう、ボディペイントで解剖学を学ぶプロジェクトをやっているんだ。世界中を巡って、人体の機能と美しさについて伝えているんだ」

ちなみに制作途中の様子はこんな感じ。まずは全体の配置を精密に再現してから、立体感を加えていることがよくわかります。

解剖学といえば、本などの平面から学ぶか人体模型が基本ですが、確かにすぐそこにある本物で学ばない手はありませんよね。長く眺めていると、自分の皮膚の下もどうなっているのか気になってしまうものですね。

Licensed material used with permission by Danny Quirk
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。