HIP HOPレジェンドたちが惚れた「10歳のイラストレーター」
Yung Lenoxが絵を描き始めたのは5歳から。6歳にしてニューヨークで最初の展示を成功させ、8歳までに1000枚以上のプリントを売った。彼を追ったドキュメンタリー映画『Live Fast Draw Yung』まで公開されている。彼は今10歳である。7月に東京・福岡へもやってきた。
ブラックカルチャーのアイコンや、名だたるHIP HOPレジェンドのレコードジャケットをイラストにしては、描かれた本人たちの心を次々に掴む。一体何者?まずは作品を幾つか。
20代・30代のHIP HOPファンに刺さるモチーフを忠実に。ヘタウマで無邪気な少年性が、対照的とも言えるオリジナルの雰囲気とむしろマッチ。
イラストレーターの父親に基礎を教わったという彼。とはいえ、ほとんど自己流だそうだ。多忙を極めるビッグな大人たちが、こぞって彼にアドバイスを送りたくなってしまうのも、そんな“余白”に魅力があってのことかも。
ロサンゼルス展は
レイクウォンと一緒に
「Complex」によれば、初の展示となったニューヨーク展には、本人が参加できなかった。理由は“寝る時間だったから”。当時6歳なのだから仕方がないといえば仕方がない。
2度目の展示はロサンゼルスで。ウータン・クランのレイクウォンとともに行動し、どんなマーカーを使ったら良いのかなどアドバイスをもらっていたという。アクション・ブロンソンのショーへ連れて行かれたときには、口をあんぐりと開けて驚いていたみたい。
ってな具合で、キャムロンやクール・キースなど、すでに多くの著名ラッパーを「Uncle(おじさん)」と呼んでは、その張本人たちに可愛がられている。
「CULTCLUB」では、プリントT、パーカなども展開中。作品だって射程圏内の価格だ。Dr. Dreやビースティー・ボーイズに、ノトーリアス・B.I.G.、そのほかマイク・タイソン、マイケル・ジャクソン、マイケル・ジョーダン、バッド・ブレインズも。
10年後には買えない価格になってるかも。