A$AP ROCKYの「最高にクールな」リベンジーーベンのトピックス
みなさん、週末もベンのトピックスをお楽しみください。
このトピックスの読者なら、ベンが音楽を大好きなのをご存じですよね!TABI LABOのミュージックインタビューシリーズ「Pulse」でインタビュアーもやっています。それに、ヒップホップ博物館の記事を書くくらい、ベンは音楽(特にヒップホップ)に詳しいほうなんです。
高校生の頃、1990年代のヒップホップを毎日聴いてました!その頃に聴き始めたのが、カニエ・ウエストとA$AP Rockyです。
Rockyは88年生まれだから、年齢はベンとそんなに離れていないし、ラップと服のスタイルもカッコよくて、2011年に自主リリースしたミックステープ「Live. Love. ASAP」を聴いたら、青春のアルバムをめくるようなものです。
オンライン上で人気のあるインディーズ・ラッパーだったRockyも、いまではDiorモデル&ラップ・スーパースターです。でも、今年の春、スウェーデンで起こした暴行事件により逮捕されてしました。事件のビデオがインターネットで拡散し、国際事件にも発展。Rockyはおおよそ1ヵ月間、暴行容疑で拘束され、今年の8月に出所しました。
このRockyの釈放を、トランプ大統領がダジャレツイートで喜んでいましたね。
刑務所から釈放されたA$AP Rockyは、スウェーデンからアメリカ合衆国への帰り道、ロッキーな(大変な)一週間となった。A$APはASAP(至急)で家に帰ってください!
(英語としても、このダジャレは面白くない……トランプ大統領はダサいよ)
イントロダクションが長くなってしまったけど、不正に拘束された(何回もビデオを観たベンの意見です)暴行事件のことより、今回はRockyのリベンジについて書こうと思っていたんです……カッコいいリベンジ。
Rocky's リベンジ
ベンが子どもの頃のラッパーのリベンジといったら、それは暴力でした。2パックとノトーリアス・B.I.G.のビーフやRun-D.M.C.のジャム・マスター・ジェイが銃撃され死亡したのは怖かったです。
そんな過去を知っているからこそ、釈放されたRockyの第一声「俺は別にスウェーデンの人たちを恨んでいたりはしないよ」を聴いたとき、ベンは「ラップコミュニティが成長したな」と思いました。
でも、Rockyはもっと素晴らしい意志を伝えてくれました。「スウェーデンで過ごした時間は、自分と同じ受刑者たちと会うチャンスになった。ただ俺と同じ立場なのに移民の人々には必要なサポートがなかった。俺は芸能人だし、国際的なニュースにもなって米国大使館が手助けもしてくれたけど……。出会った移民たちはそういうサポートのない国から来ているんだ」
(※ベンの意訳です)
Rockyは刑務所で過ごした1ヵ月を経験して、こういう苦境を変えたいと使命感を覚えたんです。
さっそく来月11日には、スウェーデンに戻りストックホルムのエリクソン・グローブで開催予定のライブ出演予定です。その収益から、ファッション・アイコンであるRockyが新しくデザインした刑務所のユニフォームの提供や施設のリフォームの提供を計画。他に、収益の一部をスウェーデンの移民支援団体であるFARRにチャリティとして寄付するそうです。
Rockyは、一緒に拘束された受刑者たちは悪い人じゃないし、将来その人たちを応援・サポートしたいという内容のコメントもしています。
ベンも同じように考えています。犯罪者(特に難民)に厳罰を課すのは役に立たないことだと思います。厳罰を受ける人は、再犯する可能性は上がるはずです。Rockyの様な芸能人から声が上がるのは素晴らしいことだと思います。ベンはもともとRockyファンだけど、今回のような“カッコいいリベンジ”の報道を知って、より尊敬するようになりました。