「アメリカで就活予定」の人にだけ、チェックしてもらいたい記事です。
もしもアメリカで働けるとしたら?と想像してみたら、仕事探しに最適な街はそもそもどこなんだろう?と考えた。勢いで行ったのはいいけれど他の街にすれば良かった…なんて思わないよう、興味がある人は大手求人検索サイト「Indeed」が初めて出した、「職探しに最適な街リスト」の記事を参考にしてみてほしい。
リスト作りに活用した
「4つの質問」
「職探しをする人たちにとって、一番良い街はどこだろう?」
これは答えるのが難しい質問だ。人はそれぞれ違うわけで、どこへ行ってもホームと呼べる場所なんてないと思う人もいれば、どの街へ行っても隣の芝生が青く見える人もいる。
そうは言っても、ほとんどの人が賛成するであろう重要な事柄がいくつかある。そして現代は、住んだり仕事をしたりするのに際立って良い街はどうしてそう受け止められるのか、理由を知りたい時に参考にできるデータが今まで以上にある。
では、職探しに最適な街とは?私たちは4つの質問を聞いてみた。
・地元の労働市場が職探しをしている人に対してどれほど好意的か?
・その土地に必要な生活費に合わせると平均的な給料はどれくらいか?
・雇用者がワークバランスをどれくらい評価しているか?(Indeedのレビューデータベース上)
・雇用者が仕事の安定や昇進の機会についてどれくらい評価をしているか?(Indeedのレビューデータベース上)
Indeedに最も載っている50の主要都市のデータを分析し、その後それぞれの重要項目のパーセンタイルを計算。次に、データサイエンスチームが計算を行い、Indeedシティースコアとして結果をまとめた。
職探しに最適な街(2017)
1. フロリダ州、マイアミ (89.2)
2. フロリダ州、オーランド (85.5)
3. ノースカロライナ州、ローリー (84.5)
4. テキサス州、オースティン (82.1)
5. カリフォルニア州、サクラメント (81.8)
6. カリフォルニア州、サンノゼ (78.6)
7. フロリダ州、ジャクソンビル (76.5)
8. カリフォルニア州、サンディエゴ (75.1)
9. テキサス州、ヒューストン (74.6)
10. テネシー州、メンフィス (72.6)
11. ネバダ州、ラスベガス (72.5)
12. カリフォルニア州、サンフランシスコ (70.0)
13. カリフォルニア州、リバーサイド (69.7)
14. ジョージア州、アトランタ (68.6)
15. カリフォルニア州、ロサンゼルス (66.6)
16. テキサス州、サンアントニオ (64.9)
17. ワシントン州、シアトル (63.6)
18. コネチカット州、ハートフォード (62.3)
19. ノースカロライナ州、シャーロット (61.7)
20. フロリダ州、タンパ (57.3)
21. ロードアイランド州、プロビデンス (56.6)
22. バージニア州、バージニアビーチ (52.7)
23. アリゾナ州、フェニックス (51.8)
24. テキサス州、ダラス (51.8)
25. バージニア州、リッチモンド (50.5)
※( )はIndeedシティースコア
上位5都市の特徴
1. フロリダ州、マイアミ:
マイアミにだってもちろんマイナス要素はあるが、4つの要素のスコアをまとめるとランキング1位に輝いた。Bureau of Labor Statistics (BLS・米労働統計局)によると、一番大きい産業に、貿易や交通、そして電力会社などがある。
2. フロリダ州、オーランド:
多くの人にとって、オーランドはテーマパークやリゾートのイメージを思い浮かべるだろう。BLSによると街の一番大きい産業はホスピタリティ&レジャーだということだ。ディズニーリゾートやチェーン店の存在感が大きいので、驚くこともないだろうが、2番目には貿易がくるので仕事の機会は多岐にわたる。
3. ノースカロライナ州、ローリー:
仕事を探している人にとっては、リストにある街の中で最もフレンドリーな労働市場があるのがこの土地。給料の面でも良い。
主な雇用主には、デューク大学やヘルスシステムなどがあり、一方でBLSのデータによれば、専門的なサービスやビジネスが挙げられている。
4. テキサス州、オースティン:
国勢調査によると、2011〜2014年の間アメリカ国内で最も急成長していた都市だ。オースティンはテクノロジーのハブであり、Apple、Dell 、Indeedの本社などがある。しかし、州会議事堂もあるので政治もオースティンの主な産業に入るのだ(BLS)。
5. カリフォルニア州、サクラメント:
一部にとっては驚きの結果かもしれないが、サクラメントはカリフォルニア州の中でもリストの中で、一番上だ。州会議事堂があり主な産業は政治で、25%近くにのぼる人がこの関連の職に就いているのだ!また、大手の出版社を始めとする様々な業界の、地域の中心的な場所となっている。
ニューヨークなどの大都市から
人が離れている現実
これまで数十年間にわたって多くの人にチャンスを与えてきた、ニューヨークやシカゴなどの大都市がリストから落ちた。これは、人々がこれらの都市から離れているという、国勢調査が出したデータと一致している。
事実、近年リストから落ちているクリーブランド、ピッツバーグ、バッファローのような大きな街でも人口が減少してきている。また、セントルイスなどの街は人口の変動があまりないがリストに入っていない。とはいえ メンフィスでもあまり増えてはいないのだが、リストのトップ10に入った。
Indeedのシニア バイス プレジデントは「製造業の仕事は確実に減少していて、一世代昔のようにキャリアの成長を見込めない」としている。結果として、以前は集中していた州が今、働き手を引きつけるために経済を多様化させていて、自分たちの場所から能力がある人材を逃さないようにしているのだ。
だから、たとえ「最もチャンスを得られる都市」ランキングが昨日発表されたとしても、今日には違う結果になっているなんてことが起こりうる。そして時間が経つにつれ、このIndeedのリストも変わるだろうが、2017年版はひとまずこの通りといえる。