みんな、MySpaceって覚えてる? で、その後どうなったか知ってる?
みなさん、「MySpace(マイスペース)」って覚えてますか? ネットで音楽聴くならコレ!っていうくらい、一時はデファクトスタンダードといえるような存在だったし、無名の新人からマドンナなど大御所アーティストまでがこぞって楽曲をアップするので、夜な夜な青いロゴの画面に向かってディグっていた人も多いのでは? 好きなミュージシャンとMySpaceを介して“フレンド”になれるのはーーまだTwitter、FacebookといったSNSの勃興前夜だったのでーー新鮮でうれしい感覚でしたよね。
そんなMySpaceを作ったのが、共同創業者のトム・アンダーソン。そう、あの最初にフレンドになったトムです!(下のプロフィール写真に見覚えのある方も多いのでは?)
トムは2005年にMySpaceを巨大メディア企業・ニューズ・コーポレーションに約600億円(!)で売却。巨万の富を手にした彼は、その後また違ったアウトプットで世界を魅了しているのです。まずご覧いただきたいのが、こちら。
MySpace売却後のトムが
やっていること
そう、トムさんは今「旅する写真家」として世界各地の絶景をフィルムに(厳密にいえばSDカードに?)収めては、Instagramにアップし続けているのです。
2011年にビジネスの世界から身を引いた後、トムさんは純粋なたのしみとして自宅をDIYで作っていたそう。そんなある日、友人の影響でカメラを手にした彼は、まるで天啓のようにすっかり写真の魅力に取り憑かれてしまったんだとか。香港、ミャンマー、アイスランド、ハワイなど、Nikonのカメラ片手に世界中を探索する旅を今も続けているのです。
2017年5月現在、実に750点を超える写真が投稿していて、いずれも世界中からたくさんのいいね!やコメントが寄せられています。
悠々自適の生活、
どうすれば実現できる…?
億万長者になって、その後は自由気ままにやりたいことをやって生きるーー。ねぇ、トム、誰もが憧れるそんな生き方、どうやれば手に入るの?「THE REDBULLETIN」のインタビューではこう語っていました。
「みんなそうやって聞いてくるんだけど、正直言って僕は何も変わってないんだよ。無一文だったときからハッピーだったし、将来的な見通しが何もないときでも、心の中には喜びのようなものがあったから。そして、きっと誰もが同じような気持ちを持っていると思う。もし信じられないなら、ヴィクトール・フランクル(偉大なるウィーンの作家)の『夜と霧』を読んでみてよ。彼はナチスの強制収容所でさえハッピーになれる何かを見出したのだから。そんな心持ちでやりたいことに集中すれば、きっと君の人生は成功するはずだよ」
トムは日本にも足を伸ばしていて、京都の風景を鮮やかに切り取っています。例えば、こんな具合に。
実は親日家のトムさん、
日本のどんなところが好き?
「本当に日本が大好きだから、いつか住んでみたい!1年とかじゃなくて、数年かけてじっくりと」と語るトムさん。2013年に来日して以来、この島国に尽きない興味を抱いてるそうです。
「日本の人々はとても歓迎的で礼儀正しいし、その文化にも興味津々だよ。日本語をしゃべれるようになりたいし、日本の人々についてもっと知りたいと思ってる。見事な建造物と伝統のある、本当に美しい国だよね」
さぁ、あなたも“Instagram”で活躍するトムさんをフォローして、旅先から届けられる絶景の数々を堪能してみてください。